『現執行部の信を問う選挙』

山科会長が立候補表明会見  “許されない会務の停滞” 現執行部の信を問う選挙

日本歯科医師会の山科透会長は11月11日、次期日歯会長予備選挙立候補表明の記者会見をアルカディア市ヶ谷で開催した。
会見には、山科氏の推薦母体である広島県歯科医師会の荒川信介会長と現執行部の柴田勝副会長・浅野正樹専務理事・竹内千恵理事が同席したほか、常務理事・理事や広島県歯関係者も会見を傍聴した。会見では、山科執行部の信を問う姿勢が明確に打ち出された。

会見は小枝日歯常務理事の司会で進行、先ず、荒川会長が11月5日の県歯理事会で山科氏に対する立候補要請を全会一致で議決したこと等を報告するとともに「山科氏は大歯卒業後、広島大学歯学部補綴学講座に勤務し専任講師まで務めるなど学術的にも研鑽を積まれた。その成果は、広島県歯会長に就任して直ぐに糖尿病と歯周病に関する調査『Hiroshima Study』の形で表れている。学術・保険さらに地域保健の3拍子を備えた優秀な先生であり、日歯会長職を務められるのは山科氏以外にいないと思っているし、他団体からも山科氏に期待する声を聞いている」旨を述べた。

所信表明に立った山科氏は「現在の日歯の状況をこのままにしておくわけにはいかない。今回の事件から何が判り、何を教訓として、組織を見直し、次の歯科界を受け継ぐ人たちに何を残すのかを明確にすべものと考える」とした上で、
①外部有識者を主軸と下検証委員会の設置、
②公益法人としての意識改革、
③組織としての透明性を担保した機構改革、以上の3項目に取り組むとした。
また、山科氏は平成28年度改定への対応や基金への対応などの喫緊の課題と公的医療保険の堅持と制度の充実や途切れることのない歯科医療提供体制の整備・充実などの中長期的な課題を示した後、「多くの課題が山積している中、停滞・中断することなく会務を全力で執行できる体制づくりをしていくことが使命と考えている。現執行部は、厚労省等と実質的な協議の佳境に入っている。今の日歯には幾許もの時間的余裕はない。これまでの4ヶ月間、全力で取り組んできた実績がこの難局を乗り切れる真実であると確認している」と語った。

質疑の中で、「総辞職した者は立候補を辞退すべき」という意見について、山科氏は「髙木会長が辞任され代表理事に選任されたが、(会長予備選挙の洗礼を受けていないため)会員から本当の信頼を得られているとは言えない。従って、一旦引いて、会長予備選挙を行い、会員の信頼を得た上で仕事を継続させてもらいたい。これが辞職した者が立候補する主旨である」とし、ケジメをつけ対応に理解を求めた。
柴田日歯副会長は「人心一新や表紙を変えることが目的になってしまっている。人心一新等は手段であって、目的は国民歯科医療を守ること等々にあるはずだ。目的と手段をはき違えている」との考えを示した。
診療報酬改定に関する質疑の中で、山科氏は「疾病構造が変化する中で、改定時における枠組みを変えられないまま今日まで来てしまった。今までは改定率だけを目標にしてきた面があり、中身の仕組みを変えてこなかったが、今後はこの仕組みを変える必要がある。
また、湘南宣言を採択したものの、保険外併用療養費について協議した形跡が殆どない。年月が経れば環境も変わるわけであり、保険外併用療養費制度に積極的に取り組むべきものと考える。医療提供体制への対応も同様であり、こうしたことをトップがしっかり分かっていなかったら、話もできないし方向付けもできない」と強調した。




ケジメの捉え方、保険外併用療養制度への取り組みが争点になるかもしれません。

【デンタルタイムス21 Online】
by kura0412 | 2015-11-13 10:37 | 歯科 | Comments(0)