『高齢者の健康寿命を延伸する取り組み』

高齢者の健康寿命を延伸する取り組み伝授- 東京都健康長寿医療センターでシンポ

自治体の中で健康寿命延伸に取り組みたいが、どうやったら効果があるのか知りたい―。自治体や自治体病院の関係者らの悩みに応えようと、東京都健康長寿医療センターは5日、「健康長寿社会を創る 地方自治体の役割」と題したシンポジウムを開催した。同センターが検証したフレイル(虚弱)や老年症候群に悩む通院患者への遠赤外線低温サウナの効果などを取り上げ、地域のニーズに合わせて展開が可能なモデルケースを示した。

同センターの井藤英喜理事長は、高齢者向けの健診を効果的に活用して要介護認定率の伸びを抑えた自治体のケースに触れ、結果の通知を個別報告から集団報告に変更することの利点を説明。
「機能が衰えている人たちが声を掛け合って、介護予防教室に行こうといった仲間づくりもできる」などと効果を強調した。
許俊鋭センター長も、脊椎圧迫骨折のセメント注入療法といった高齢者の疾患をめぐる治療法の重要性を解説。
「『病気』を診る医療ではなく、『病気を持った高齢者』を診るのが高齢者医療」とした上で、高齢者の生活を支えるために、何ができるのかをチームで考えることが必要とした。
また、循環器内科の杉江正光医師は、高齢者の健康寿命という考え方を示したほか、東京都健康長寿医療センターにおける通院患者への健康寿命延伸プログラム「高齢者健康増進センター」の取り組みを紹介。
運動プログラムを提供するだけでなく、運動ができない高齢者を対象に遠赤外線低温サウナプログラムを提供し、共に期待以上の健康寿命延伸効果を認めていることを報告。また、健康寿命延伸産業の育成を行ったことも説明した。

東京工科大医療保健学部の高橋哲也教授は、高齢者が筋力や活動が低下している虚弱状態の「フレイル」について説明。
フレイルが経済的、精神・心理的問題といった医療機関だけでは対応しきれない側面があることなどに触れ、「フレイルの早期発見と早期改善こそが健康寿命延伸の鍵」とし、高齢者が理解しやすいよう可視化した評価ツールの活用を促した。

このほか、地域経済活性化支援機構地域活性化支援部の国沢勉シニアディレクターは、健康長寿医療センターと連携協定を結んだ健康増進事業株式会社(大西達夫代表取締役)が、同センターの研究実績やエビデンスをスピンアウトする形で自治体に提供するサービスの概要などを説明し、フレイル層を改善させることで医療・介護保険の抑制につながるとの見解を示した。

【キャリアブレイン】



歯科もこの流れにはなりそうなのですが、動きは停滞しています。
by kura0412 | 2015-10-07 16:32 | 医療政策全般 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30