日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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安倍一強の流れは変わらずか

「安倍1強」支える野党の漂流

維新の党最高顧問の橋下徹、顧問の松井一郎が離党届を提出した。橋下は「分裂が目的ではない」としているが、党の創始者が離党するのだから事実上の分裂と言っていい。
幹事長の柿沢未途が9月の山形市長選で民主、共産両党が推す立候補予定者を応援したのが直接的なきっかけのようだ。しかし、松井が党の幹事長である柿沢を「わがままな坊ちゃん」などと批判するくらい、この党の構造問題である東西対立はもはや修復不可能なレベルに達している。
思い出すのが昨年11月のみんなの党の解散だ。自民党との協調を重視する党の「オーナー」である渡辺喜美と、民主党出身で野党再編を模索する党代表の浅尾慶一郎が激しく対立し、衆院選を前に「第三極」の一角が消滅した。
維新も構図は似ている。柿沢はみんなの党の出身で、維新には前代表の江田憲司とともに合流した。民主党なども含めた野党再編を目指している。一方、橋下、松井ら大阪系は首相の安倍晋三、官房長官の菅義偉と関係が良く、政権との距離は近い。

■対立軸は「安倍との距離」
2012年12月に自民党が政権に返り咲いて以来、野党の「第三極」はいずれも安倍官邸との距離感を軸に対立し、内部分裂に至ったことになる。27日には次世代の党の幹事長、松沢成文も離党届を出した。党首選への立候補に意欲を示す参院会長の中山恭子との党運営を巡る路線対立が原因だという。こちらも松沢によると「自民党との連携を最重視している」という中山と、「自分の第三極路線がぶつかった。党首選をやれば分裂する可能性があった」のだという。
安倍官邸との距離がいつまでも対立軸になり続けるということは、それだけ「安倍1強」体制が揺るぎそうにないことの表れでもある。距離を測る物差しは安全保障や憲法、社会保障など政策的な論点は多くある。長期政権のメリットもある。しかし、そもそも政権を奪おうという戦略や迫力が野党内からも自民党からもみえてこない。

自民党は27日、党総裁選の日程を9月8日告示、20日投開票とする方針を固め、これまで態度を保留していた岸田派や石原派も他派閥にならって安倍再選を支持する方針を固めた。
この日程に安倍の対抗馬を封じる狙いがあるのは明らかだ。政権の最重要課題である安全保障関連法案は9月中旬に参院採決に踏み切る可能性が高く、14日以降になれば参院で採決しなくても衆院の3分の2以上の多数で再可決できる「60日ルール」が適用できる。国会がいよいよ緊迫の度を増すなか、党内で「総裁選などやっていていいのか」という空気が強まるのは必至だ。
そんななかで出馬すれば、候補者本人はもちろん、20人集めなくてはいけない推薦人も「負ければ人事などで間違いなく干される」(閣僚経験者)リスクはより高まる。安倍の最大のライバルと目されていた地方創生相の石破茂の周辺からは「そろそろ官邸との距離を縮めようかな」などと冗談交じりのため息も聞こえる。

■総裁選後みる大番頭
安倍官邸の大番頭である菅は早くも総裁選後を見ているようだ。
25日夜、都内で松井と会談した。安全保障関連法案の修正協議や、11月22日投開票の大阪市長選・府知事選などを巡って意見交換したとみられるが、今回の離党が話題になっていても不思議ではない。
安倍政権の基本戦略は、民主党の保守派を割るか、維新を取り込むことだ。
維新内では代表の松野頼久や柿沢ら執行部に対する大阪系の不満が強まっている。安保法案をはじめ政権の強引な印象を薄めようと野党の取り込みに必死な安倍官邸にとって絶妙のタイミングだ。橋下は今年5月の「大阪都構想」をめぐる住民投票の結果を受け、大阪市長の任期満了をもって政界を引退する意向を表明したが、安倍や菅が橋下を放っておくとも思えない。
なぜなら、いくら安倍政権の足場は固まっていても、内閣支持率は下降局面をたどっているからだ。与党内では安保法案の採決でさらに下がるとの見方が強い。来年夏には参院選があり、再来年春の消費税率引き上げをにらみながら衆院選の時機も探らなくてはならない。長期政権への道は決して安泰ではないはずなのに、野党は漂流し、自民党内は「安倍1強」が続く。=敬称略

【日経新聞】
by kura0412 | 2015-08-28 14:48 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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