日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『年金機構「旧社保庁より悪化」』

年金機構「旧社保庁より悪化」 情報流出で検証委指摘へ
人事構造にゆがみ、意思疎通が不足

サイバー攻撃を受けて日本年金機構の個人情報が流出した問題で、有識者で構成する検証委員会は年金機構のガバナンス(統治)が前身の社会保険庁の時代に比べて「悪化した」と指摘する方向で最終調整に入る。
来週にも公表する中間報告に盛り込む見通しだ。人事制度の異なる職員間での意思疎通が不足し、初動が遅れたことが、125万件もの情報流出につながった要因とみている。
複数の関係者への取材で分かった。検証委は6月から続けてきた年金機構や厚生労働省の職員への聞き取り調査を12日でほぼ終える。機構が独自で進める調査も踏まえ、中間報告をまとめる。

年金機構は5月に外部からサイバー攻撃を受けた。不審な通信が行われていると分かった後もパソコン1台を回収し、全職員に注意を促すメールを送るだけの対応にとどまった。検証委の関係者は「組織的な対応をしていれば、被害を小さくできた可能性は高い」と指摘する。
十分に対応できなかった理由の1つに、情報が行きわたらない特有の人事制度があると検証委は見ている。

年金情報流出問題の経緯
5月8日 年金機構九州ブロックの職員が不審メール開封。内閣官房が不審な通信検知
9日 ウイルス感染を確認
15日 ウイルス対策会社が「情報漏洩するウイルスではない」との解析結果
18日 複数の職員が不審メール受信
22日 内閣官房が不審な通信を検知
23日 端末19台から大量発信を確認
28日 年金情報漏れが発覚
6月1日 塩崎厚労相が記者会見

前身組織の旧社会保険庁は、職員が(1)厚労省からの出向者(2)社保庁採用組(3)社保庁の地方採用組――の3つに分かれていた。こうした「三層構造」による組織のゆがみが、2007年に発覚した約5千万件の消えた年金記録問題や、職員による年金記録のぞき見などがおきた背景とされた。
政府は10年に旧社保庁を年金機構に衣替えして立て直しを図ったが、三層構造は残った。さらに移行後に採用した職員との融合も進まず、「四層、五層構造になった」(複数の関係者)。組織の一体感に欠け、情報共有がより難しい組織になったとの見方だ。
機構内部では今回のサイバー攻撃以前に対策の必要性を指摘する声があったとみられる。ところがこうした声は届かず、サイバー対策は置き去りになった。

年金機構の幹部が現場の実務に疎いことも問題の背景にあった。
機構はインターネットに接続していない基幹システムに個人情報を保管し、持ち出しに厳しい制限をかけていた。ところが、全国9つあるブロック本部では作業に必要なデータをDVDなどに書き込み、端末同士をつなぐLANシステム内のサーバーに保存していた。多くはパスワードを設定していなかった。
検証委は機構幹部がこうした業務の実態をよく知らず、サイバー攻撃を受けた後も個人情報の大量流出につながらないと考えていたフシがあるとみている。

【日経新聞】



構造的、また基本的な考え方に問題があるような集団としか思えません。こうゆう組織こそ、他の血を入れて抜本的な改革が必要なはずです。
by kura0412 | 2015-08-12 08:51 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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