日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『顔スキャンで老化速度がわかる―血液検査より信頼性高い』

顔スキャンで老化速度がわかる―血液検査より信頼性高い

老化の速度が早い人を見分ける上で、血液検査よりも顔の特徴をみるほうが信頼性の高いことが中国の研究で明らかにされ、「Cell Research」3月31日号で報告された。研究グループによると、コンピュータによる3-D顔面撮像処理により、その人の老化の速度が早いかどうかを示すいくつかの特徴を明らかにできたという。
このことから、顔スキャンにより通常の身体検査よりも正確に全身の健康状態を評価できる可能性があると、研究グループは示唆している。米イリノイ大学(シカゴ)教授のJay Olshansky 氏は、この種の顔面撮像は寿命を簡単に推定し、健康面の危険因子を評価することを目指した最先端技術の1つであると説明している。同氏は、いずれは生命保険会社もこの技術を利用できるようになると予想し、「血液検査は費用と時間の無駄。顔分析と適切な問診の組み合わせにより、簡単にリスクの高い人がわかるようになる」と述べている。

今回の研究では、17~77歳の中国系人332人の3D顔面像を収集し、そのデータに基づいて年齢予測モデルを構築し、具体的な顔の特徴に基づいて特定の老化パターンを認識するマップを作成した。
その結果、40歳までは実年齢が同じ人の顔年齢に最大6歳の差がみられることが判明した。40歳を超えると、顔年齢の差はさらに広がった。「老化科学の分野では、年齢よりも若く見える人は老化が遅いことがわかっている」とOlshansky氏は指摘している。顔スキャンの結果と血液検査を比較すると、顔の特徴から推定した年齢のほうが、血液中のコレステロール、尿酸、アルブミンのいずれの検査よりも精度が高いことがわかった。
この知見は、老化が人の顔に及ぼす影響について医師の間ですでに知られていることを辿ったものだと、米国形成外科学会(ASPS)のAnne Taylor氏はいう。
ヒトは年齢とともに唇が収縮し、鼻と口の距離が広がるほか、歯茎が収縮して歯の見える部分が多くなる。また、行動による影響も顔に表れ、喫煙者は口の周囲にしわができやすく、飲酒する人は鼻の先端が赤く球状になるという。現在、糖尿病・肥満・薬物使用などの有害な行動が顔の老化に及ぼす影響に関する研究が進められているとOlshansky氏は述べている。
米国顔面形成外科学会(AAFPRS)のStephen Park氏は、継続的な研究によりこの知見を裏付ける必要があるとし、今回の研究では比較のための対照群を設けていないため、身体的な老化が実年齢より早い人や遅い人がいるのかどうかを明らかにすることはできないと主張している。

【Care Net:提供元:HealthDay News】



中国の研究というのが少し気になりますが、興味深い話です。
by kura0412 | 2015-04-18 09:56 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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