日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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医療保険制度改革関連法案を閣議決定

医療保険、大企業の負担増 改革法案を閣議決定

政府は3日、医療保険制度改革関連法案を閣議決定した。
財政が厳しい国民健康保険(国保)を支援するため、2018年度に運営を市町村から都道府県に移すことが柱となる。その財源として、15年度から大企業の健康保険組合の負担も増やす。原則として労使で折半している保険料率を引き上げる健保組合が続出し、現役会社員の手取り収入も減る見通しだ。

国保の運営主体を都道府県に移すのは1958年に制度が整って以来、約60年ぶりの見直しとなる。
このほか、(1)入院患者の食事代引き上げ(2)紹介状なしで大病院で受診する患者の定額負担の義務化(3)保険を適用する診療としない診療をあわせた「混合診療」の範囲拡大――も盛り込んだ。
今回の見直しで負担が増えるのは、主に所得の高い大企業の社員が加入する健保組合と公務員の共済組合だ。高齢者医療を支えるために拠出する支援金を15年度から3年かけ段階的に増やす。17年度には年間2400億円の負担増となる。
三菱電機健康保険組合やベネッセグループ健康保険組合は、15年度に2年連続で料率引き上げを決めた。HOYA健康保険組合は2年ぶりに引き上げる見通しだ。
料率を8.3%から8.8%に2年連続で引き上げる三菱電機健保の担当者は「支援金の増加に対応するには、段階的に料率を引き上げざるを得ない」と話す。料率を据え置いたある健保組合も「負担増が続けば再度の引き上げも検討する必要がある」と警戒する。
各健保組合は保険料収入を別途積み立てているが、支援金負担が重いため「積立金の取り崩しで対応するには限度がある」(ベネッセグループ健保の担当者)。ベネッセ健保は15年度の料率を8.7%と今年度から0.825ポイント引き上げる。
健保組合には財政余力があるといわれてきたが、既に過去の話だ。健康保険組合連合会によれば、14年度は全組合の約8割が赤字で、同3割にあたる約400組合が料率の引き上げに踏み切っている。平均料率は9%近くに迫り、中小健保の10%と大差ない。
政府は健保組合の負担増で得た2400億円のうち700億円を、財政が厳しい健保組合への支援に充てるとして「理解を賜りたい」(塩崎恭久厚生労働相)とする。だが、所得の少ない年金生活者や非正規社員の加入が多い国保の構造が変わるわけではなく、今回の改革も時間稼ぎにすぎないとの見方が多い。

【日経新聞】



ならば国保も協会けんぽが破たんして、健保組合だけで公的医療制度が成り立つのでしょうか。
まだ保険料率が1%以上もあること自体が・・・。
by kura0412 | 2015-03-04 10:28 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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