長期政権への是非が選挙の争点か

早期解散は「微修正の範囲内」  

衆院選が始まる。解散風が吹き始めたと思ったら、あれよあれよという間に本当に解散に至った政局の急転ぶりに驚いた有権者は多いだろう。
首相官邸にいる知り合いに聞くと、さほどの意外感はなかったそうだ。「カレンダーに大きな変更はない。微修正の範囲内だ」。慌てた感じは全くなかった。
前回選から2年足らずの異例の早期解散なのに想定済みだった? 話を聞いてみると、安倍政権の中枢の面々の頭の中には、もっと先々を見越したカレンダーがあるのだそうだ。
安倍晋三首相が9月に内閣改造・自民党役員人事をおこなった際、「これは2015年9月の自民党総裁選をにらんで党内基盤を固める狙いがある」との解説が多くなされた。対抗馬になりそうな石破茂氏の力をそぎ、谷垣禎一氏は取り込んだ――。そんなストーリーを読んだはずだ。
もちろん、それは間違っていない。ただ、現在の自民党内の勢力図を考えると、最大派閥出身の安倍首相が15年秋の時点で自民党総裁の座を追われる可能性はそれほど大きくない。安倍首相自身もそこでつまずくとは思っていないはずだ。

■視野に入れる東京五輪
その先はどの辺りまで視野に入れているのだろうか。
自民党の総裁公選規程はたびたび変更されてきたが、現在は総裁任期を「1期3年、連続して2期まで」と定める。12年9月に総裁に返り咲いた安倍首相は最長で18年9月までその座にいられることになる。
そうなれば、首相を5年務めた中曽根康弘氏、5年5カ月の小泉純一郎氏らを抜く長期政権になる。
首相周辺はさらに先も見ている。19年5月まで務めれば、第1次安倍内閣の1年と合算し、現憲法下で最長の7年8カ月務めた佐藤栄作氏に並ぶ。ちなみに佐藤氏は安倍首相の大叔父だ。
さらに20年7~8月には東京五輪・パラリンピックがある。
安倍首相は13年9月、ロシアで開催中だったG20首脳会議を途中退席して地球の裏側のアルゼンチンまで飛び、五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会で東京招致のスピーチをした。思い入れは人後に落ちない。開会式は首相で迎えたいに違いない。
問題は自民党総裁の連続3選禁止ルールだ。大統領の3選が禁止されているロシアのプーチン大統領は2期務めたあと、子飼いのメドベージェフ氏に1期だけ大統領をさせ、その後に自分が返り咲いた。
安倍首相は事情はだいぶ違うが、返り咲き組なので、18年9月にいったん誰かに総裁を譲れば、その次の総裁選に立候補できることはよく知っていよう。ただ、任期は3年あるので、1期お任せ方式だと東京五輪を首相で迎えられない。

【日経新聞】



長期政権の是非が今回の選挙の争点かもしれません。
しかしオリンピックも視野に入っているとなると凄いことです。
by kura0412 | 2014-11-21 17:00 | 政治 | Comments(0)