日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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長期政権への是非が選挙の争点か

早期解散は「微修正の範囲内」  

衆院選が始まる。解散風が吹き始めたと思ったら、あれよあれよという間に本当に解散に至った政局の急転ぶりに驚いた有権者は多いだろう。
首相官邸にいる知り合いに聞くと、さほどの意外感はなかったそうだ。「カレンダーに大きな変更はない。微修正の範囲内だ」。慌てた感じは全くなかった。
前回選から2年足らずの異例の早期解散なのに想定済みだった? 話を聞いてみると、安倍政権の中枢の面々の頭の中には、もっと先々を見越したカレンダーがあるのだそうだ。
安倍晋三首相が9月に内閣改造・自民党役員人事をおこなった際、「これは2015年9月の自民党総裁選をにらんで党内基盤を固める狙いがある」との解説が多くなされた。対抗馬になりそうな石破茂氏の力をそぎ、谷垣禎一氏は取り込んだ――。そんなストーリーを読んだはずだ。
もちろん、それは間違っていない。ただ、現在の自民党内の勢力図を考えると、最大派閥出身の安倍首相が15年秋の時点で自民党総裁の座を追われる可能性はそれほど大きくない。安倍首相自身もそこでつまずくとは思っていないはずだ。

■視野に入れる東京五輪
その先はどの辺りまで視野に入れているのだろうか。
自民党の総裁公選規程はたびたび変更されてきたが、現在は総裁任期を「1期3年、連続して2期まで」と定める。12年9月に総裁に返り咲いた安倍首相は最長で18年9月までその座にいられることになる。
そうなれば、首相を5年務めた中曽根康弘氏、5年5カ月の小泉純一郎氏らを抜く長期政権になる。
首相周辺はさらに先も見ている。19年5月まで務めれば、第1次安倍内閣の1年と合算し、現憲法下で最長の7年8カ月務めた佐藤栄作氏に並ぶ。ちなみに佐藤氏は安倍首相の大叔父だ。
さらに20年7~8月には東京五輪・パラリンピックがある。
安倍首相は13年9月、ロシアで開催中だったG20首脳会議を途中退席して地球の裏側のアルゼンチンまで飛び、五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会で東京招致のスピーチをした。思い入れは人後に落ちない。開会式は首相で迎えたいに違いない。
問題は自民党総裁の連続3選禁止ルールだ。大統領の3選が禁止されているロシアのプーチン大統領は2期務めたあと、子飼いのメドベージェフ氏に1期だけ大統領をさせ、その後に自分が返り咲いた。
安倍首相は事情はだいぶ違うが、返り咲き組なので、18年9月にいったん誰かに総裁を譲れば、その次の総裁選に立候補できることはよく知っていよう。ただ、任期は3年あるので、1期お任せ方式だと東京五輪を首相で迎えられない。

【日経新聞】



長期政権の是非が今回の選挙の争点かもしれません。
しかしオリンピックも視野に入っているとなると凄いことです。
by kura0412 | 2014-11-21 17:00 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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