日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会』

第1回検討会を開催、取りまとめは来年1月予定
地域医療構想のガイドライン、作成始まる

厚生労働省は9月18日、「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」の初回会合を開いた。今年10月から始まる病床機能報告制度によって得られた各医療機関の病床の情報をもとに、都道府県は来年4月から地域医療提供体制の将来像として地域医療構想(ビジョン)を策定する。検討会では、このビジョンの策定方針となるガイドラインの作成を行う。

9月18日に開かれた検討会の様子
会の冒頭、厚労省医政局長の二川一男氏は「地域医療構想は大変重要な施策なので、ガイドラインを良いものにするため、忌憚の無い意見をお願いする」と挨拶した。座長には、学習院大学経済学部長の遠藤久夫氏が選出された。
地域医療構想は、それぞれの地域における2025年の医療需要と各医療機能の必要量が軸になる。今回の会合では、それ以外に盛り込むべき内容について議論した。

厚労省の提案は、次の6点。
(1)病床の機能分化・連携の推進。患者の状態に応じた質が高く効率的な医療提供体制の構築
(2)地域包括ケアシステムを支える病床の整備や在宅医療の充実
(3)認知症高齢者、単身や夫婦のみの高齢者世帯の増加を踏まえた、地域の中で医療と介護サービスが一体的に提供される体制の構築
(4)関係団体と連携し、病床の機能に応じた医療人材の確保
(5)都道府県内においても、地域によって、人口動態や医療・介護需要のピークの時期や程度が異なることや、医療・介護資源の現状に差があることを踏まえた、地域にふさわしい医療提供体制の構築
(6)国民(患者)が医療機関の機能に応じ、医療に関する選択を適切に行い、医療を適切に受けられるような医療機関に関する十分な情報の国民(患者)への提供

このうち(4)に関して、日本看護協会副会長の菊池令子氏は「医療従事者の数が足りないと、いくら医療提供体制の構想を作ってもその通りに整備できない。人材育成の視点は地域医療構想に盛り込むべきだ」と発言。地域医療構想に伴って必要となる医療従事者の数の問題については、複数の委員が「重視すべきだ」と指摘した。
厚労省が示した今後のスケジュールによれば、検討会は月1、2回のペースで開催。12月までに地域医療構想を設定する区域や、医療需要と各医療機能の必要量の推計方法、「協議の場」の設置・運営などについて議論し、来年1月をめどにガイドライン案の取りまとめを行う予定だ。

【日経ヘルスケア 】



日歯からも委員が出ている会議です。
by kura0412 | 2014-09-20 13:53 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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