日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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幹事長交代となれば支持率一気に低下か

安倍首相悩ます改造人事、「石破安保相」押し切ればしっぺ返しも

人事面において、政界が官庁、民間企業と根本的に異なるのはその人事が国民注視の下で行われ、その評価がただちに内閣支持率の上昇、あるいは低下となって表れることだ。官庁、企業の人事は組織内が機能するかどうかだけの観点で行えばいい。しかし、政界の人事、とりわけ9月3日ごろに行われる内閣改造・自民党役員人事は支持率に大きな影響を与え、第2次安倍政権「第2章」の行方を左右することになろう。

菅官房長官、3副長官は順当に留任
首相・安倍晋三は9日、原爆犠牲者慰霊平和祈念式典出席のため訪れた長崎市内のホテルで記者会見し、内閣改造について「官邸のまさに要になっている官房長官には、安定的に政策を進めていく上で今後とも引き続きその職にとどまってもらいたい」と述べ、官房長官・菅義偉を留任させる意向を表明した。内閣改造の1カ月近くも前に「発令」するのは極めて異例だ。
しかし、違和感は全くない。
菅が600日近く続いたこの政権で果たした役割や、第1次安倍政権で総務相を経験し、今後取り組む最大課題である地方創生のツボを心得ていることを考えれば順当な人事と言える。
1次政権の反省を踏まえたという点で注目されるのは菅の留任と合わせ、加藤勝信、世耕弘成、杉田和博の3官房副長官の留任も表明してしまったことだ。1次政権で首相補佐官らスタッフを重視した結果、各省との対立が深まり、政権が機能不全に陥ってしまった。
この反省から、2次政権では「官房長官─官房副長官」というライン重視に切り替えた。かつ、菅は3副長官に任せるべきところは任せ、安倍の言の通り、扇の「要」の役割を果たしている。
安倍は首相補佐官も留任させる考えを示したが、あまり大きな意味はない。この政権での首相補佐官の役割は小さい。
首相補佐官のうち、国会議員は衛藤晟一(参院当選2回、衆院4回)、礒崎陽輔(参院当選2回)、木村太郎(衆院当選6回)の3人。いずれも、安倍に対する忠誠心は強いが、政権への貢献度はそう高くない。しかし、首相補佐官を外すと、閣僚や副大臣などで処遇せざるを得なくなるという事情を考慮したとみられている。
石破に替わる党幹事長も難題

焦点は自民党幹事長・石破茂の処遇だ。
安全保障法制担当相を打診と大きく報道されているが、安倍は「(人事は)まだ全く決めていないわけだから、打診することはない。それははっきり申し上げておきたい」(7月31日、サンティアゴ)と否定している。報道と安倍の言の間にズレが生じているのは次のような理由からだ。
安倍と石破は7月3日夕と同24日昼にそれぞれ1時間程度、2人だけで会い、人事について話し合っている。実は、安倍は石破に2つのことを言っている。
「安全保障法制担当相を石破さんにやってもらうのが一番安心する」
「これから来春の統一地方選などがあり、選挙を誰が取り仕切るのか、難しい」
この内容が漏れ、朝日新聞が7月29日朝刊で「首相、幹事長交代の意向 安保相を打診、石破氏難色」と報じ、他紙も追随した。石破から話を聞いた側近議員が「『石破外し』の口実」ととらえ、リークしたのが原因だった。

一方、安倍は2人の会談内容が漏れたことに不信感を抱き、次第に頑なになった。安倍は今のところ、「石破安保法制担当相」を押し切る構えだ。
しかし、この人事方針は危うい。
選挙においては石破ほど熱心な議員は見当たらない。10月の福島知事選、11月の沖縄知事選で連敗すれば、幹事長を交代させた安倍の責任も問われる。
また、菅と石破は強い信頼関係で結ばれており、菅と新幹事長がこうした関係を構築できるかどうか分からない。何よりも、石破を外すと「安倍は強引」という印象を与え、支持率に下げ要因として働く。世論の反応も計算に入れなければならないことが政界人事の難しさだ。
安倍は夏休みを終え、仕事を再開する25日以降に具体的な人事工作に乗り出す。まだ、引き返す余地もあるが、石破の人事を強行した場合、安倍はいずれその代価を払わざるを得なくなるだろう。

【田崎史郎「ニュースの深層」】



私も石破幹事長交代となると安倍政権の支持率は一気下がる予感がします。
となると、政局も再び混迷の度を高めることになります。
by kura0412 | 2014-08-11 08:39 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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