社保審もブログラム法案に沿って

高齢者医療制度見直しの議論スタート- 社保審・医療保険部会

社会保障審議会医療保険部会は19日の会合で、高齢者医療制度の見直しに関する議論をスタートさせた。委員からは、保険料の負担割合などを所得によって分ける視点を重視すべきといった意見が出た。同部会は、制度の見直しについて次回も議論する。

この日の会合で、樋口恵子委員(高齢社会をよくする女性の会理事長)が「方向性としては、年齢だけでなく所得によってみんなで分担していこう」と述べると、川尻禮郎委員(全国老人クラブ連合会理事)がこれに賛同。鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)も、「(所得が)基礎年金のみの人もいれば、豊かな高齢者もいる。切り分けて考えて議論を進めてほしい」と求めた。
また堀真奈美委員(東海大教養学部教授)は、「公平という言葉は、発言者が都合よく理解しているところがある」と指摘。その上で、「これから先の未来に夢を持てる社会保障制度でないと、支える側(の現役世代)の納得が得られない」と述べ、世代間の負担の不公平を正す視点を優先すべきだと提案した。
同部会は、社会保障制度改革の全体像を示したプログラム法に沿って、医療保険制度改革のあり方の方向性を、年内に示す予定。この日は、市町村国保と被用者保険についても議論を開始した。
市町村国保をめぐっては、その決算補てんのための法定外繰入の都道府県別データ(2012年度速報値)を厚生労働省が提示。それによると、一人当たりの繰入金が高い東京や埼玉、神奈川、愛知で、一人当たりの保険料負担率が全国平均を下回っており、必要以上に繰入が行われているのではないかと、複数の委員が指摘した。

【キャリアブレイン】



今後は社保審もプログラム法案に沿って議論が進みます。
by kura0412 | 2014-05-20 13:58 | 医療政策全般

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412