数値によって疾患の有無が

広がる「健康の新基準」に待った!- 誤解生む報道に懸念の声

臨床研究適正評価教育機構は、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)が先月発表した「検査値の基準範囲」の検討結果に関する報道について、「あたかも健康基準を緩和したかのような事実誤認の表現として一部マスコミなどで報道されていることに対し、遺憾の意を表する」とする同機構の見解を発表した。

この問題は、人間ドック学会と健保連が、約150万人の健康診断データを調査し、導き出した検査値の基準範囲の中で、血圧やコレステロールなど学会基準値と乖離している項目があったため、健康診断や人間ドックでの判定基準が緩和されるのではないかとの報道が相次いだことによる。
例えば、血圧を見ると、日本高血圧学会の血圧分類では、収縮期血圧129mmHg以下、拡張期血圧84mmHg以下が「正常血圧」とされる。それに対し、今回の発表では、収縮期血圧88-147mmHg、拡張期血圧51-94mmHgが基準範囲となっている。
また、LDLコレステロールについては、日本動脈硬化学会では、高LDLコレステロール血症を140mg/dL以上、境界域高LDLコレステロール血症を120-139mg/dLと設定されているのに対し、男性は72-178mg/dL、女性は30-44歳が61-152 mg/dL、45-64歳が73-183 mg/dL、65-80歳が84-190 mg/dLという基準範囲が示された。

人間ドック学会では、過熱する報道を受け、「現在のデータは単年度の結果であり、数年間さらにデータ追跡調査をして結論を出していくことになり、今すぐ学会判定基準を変更するものではない」と釈明している。また、高血圧学会と動脈硬化学会はそれぞれ、見解や報道に対する懸念を発表し、注意を呼び掛けている。
同機構は、人間ドック学会と健保連が発表した基準値を、「健診データから、その時点で健康と考えられる人の血圧、コレステロールの分布範囲を示したものであり、将来の脳卒中や心筋梗塞などを発症する可能性に対する安全基準に言及した数値ではない」と指摘。将来の心血管疾患発症を予防するために各学会が発表している基準値とは意味合いが異なるとし、誤解を生む報道への懸念を示している。

【キャリアブレイン】


診断に数値があまり関与していない歯科にとっては新鮮な議論です。
しか、憂かった見方をすれば、数値の判断によって疾患を産み出すことの可能性もあるわけです。
by kura0412 | 2014-05-17 10:11 | 医療全般 | Comments(0)