日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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薬価改定は毎年で診療報酬は2年毎となれば

薬価改定、毎年実施で年1千億円の削減効果- 諮問会議の民間議員が提案

経済財政諮問会議の民間議員は16日、社会保障給付の効率化に向け、薬価を改定するペースを年1回に速めるべきなどと、同会議と産業競争力会議の合同会議で提案した。
薬価改定は現在、2年に一度行われているが、2004-10年の7年間に毎年改定していれば、国民負担額を計7000億円程度削減できたはずだと推計。診療報酬や介護報酬についても、「改めて公共料金としての適正な費用評価、徹底した査定を実施すべき」とした。

民間議員の提案では、医療や介護などの社会保障給付は過去18年で46兆円増えており、経済成長を大幅に上回る増加を今後も維持し続けるのは「不可能」と指摘。その上で、「診療報酬・介護報酬の適正化」「社会保険範囲(保険収載)の適正化」「病床数の適正化と機能別病床への再編」「保険者による被保険者管理のインセンティブ付与」「地域医療ビジョンに関する医療支出目標の導入」などを、医療費や介護給付費の適正化に向けた具体案として示した。
この中で、薬価については、毎年度の予算概算要求に合わせて市場価格を適正に反映させるルールを設けるべきだと主張。その根拠として、実際は改定がなかった05年と07年、09年に薬価改定が実施されていた場合には、国民負担額をそれぞれ2929億円と2064億円、2510億円縮減できていたという推計結果を示した。
提案ではまた、1人当たりの調剤費が大きく伸びているとして、医薬分業のメリットとして想定されている重複投薬の防止や医薬品使用の適正化といった効果が実際に出ているかどうかを疑問視。医薬分業のコスト構造などを検証するよう求めた。さらに、保険収載から一定期間が経過した医薬品の収載の全面見直しや、市販品類似薬のさらなる保険適用除外なども提言した。
両会議で議長を務める安倍晋三首相は、公的保険によるサービスを合理化したり効率化したりするとともに、保険外サービスの活性化を図ることが重要だと指摘。「医療・介護情報のICT化の利活用を含め、社会保障給付の一層の合理化・効率化について次回の諮問会議でしっかり議論してほしい」と求めた。

【キャリアブレイン】



薬価改定は毎年で診療報酬は2年毎が定着すれば・・・
やはり薬価差額による財源で改定作業をすることはもはやや難しくなったのでしょうか。
by kura0412 | 2014-04-17 08:52 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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