「自公・プラス・ワン」

野党バラバラで対抗できす!「自公・プラス・ワン」でさらなる安定図る安倍政権

2014年度予算案は今月末にも衆院を通過する。成立時期に当たる3月下旬の24、25両日に、首相・安倍晋三がオランダのハーグで開催される核安全保障サミットに出席するため、予算案は3月20日にもスピード成立する見通しだ。
予算成立時期は政権の安定度を計るバロメーターでもある。
自民党が自由党と連立した直後の99年度予算は最短の3月17日に、この連立に公明党も加わった2000年度予算も同日に成立している。内政、外交にさまざまな問題をかかえ、安倍に近い人たちの失言が相次いでいるのに、なぜこうもスイスイと審議が進むのだろうか?

民・維・み・結の合計支持率ヒトケタ
「ウチは3月4日に衆院通過でいいんじゃないかと言っているんだけど、自民党は今月28日の衆院通過にこだわっていて、そうなりそうなんだよ。野党が抵抗しないんです」公明党国対幹部はこう語る。
与党が意外に感じるほどに、野党が審議に協力的だ。かつて、集中審議開催など徹底審議を求め、与党の国対幹部が顔を曇らせていたころとは雲泥の差だ。
この最大の要因は昨年夏の参院選で自民党が圧勝し、自民、公明両党で過半数を回復、「衆参ねじれ」が解消されたことだ。それまで野党は参院での非協力をにおわせ、衆院での折衝で優位に立ってきた。今国会はねじれ解消後、初の通常国会。ねじれ解消の効果がはっきりと現れたと言える。
しかし、それだけではない。野党があまりにもふがいないことも大きな原因だ。
民主党、日本維新の会、みんなの党、結いの党、共産党、生活の党などが結束して与党に対抗することはなく、バラバラに行動している。
議席数で見ると、民主55、維新53、みんなの党以下はヒトケタだ。民主党と維新の会が協力することはあまりなく、野党第1党、民主党の各委員会における理事の数は1人しかいない。こんな状況下で野党が共闘できないのだから、巨大与党に対抗できるはずがない。
衆院予算委員会の質問ぶりを見ていても、舌鋒鋭く切り込んでいるのは民主党の大串博志、玉木雄一郎、維新の中田宏、山田宏ぐらいなもの。民主党元代表の岡田克也が5回も質問に立っているが、切れ味は悪い。
野党にとって国会は存在感を示せる晴れ舞台だが、今国会では与党に一泡吹かせたという場面すらない。したがって、野党に国民の関心は集まらず、政党支持率は自民党がおおむね30%を超しているのに、民主、維新、みんな、結いの支持率の合計は10%以下、ヒトケタ台だ。

選挙を基盤に14年余続く自公協力
対する自公両党の結束は極めて強固である。
集団的自衛権の見直しという難題を抱えてはいる。しかし、教育委員会制度の見直し、消費税の軽減税率、あるいは民主党政権下で自公が分断されそうになった消費増税、衆院の選挙制度改革などを乗り切ってきた。
単に政権のうまみを分け合うだけでなく、権力がない時代、つまり野党の悲哀を味わざるを得なかった時も協力関係が崩れなかったことが大きい。毎週1回、「2幹2国」と呼ばれる両党の幹事長・国対委員長の会議を続け、国会対策や各種選挙で連携してきた。それだけでなく、政策の調整や国会の各委員会で連携してきた。この結果、自公両党の間で無数の人間関係が培われている。
たとえば、公明党国対委員長の漆原良夫は2009年衆院選で初当選してきた若手議員が自民党議員らと会食する機会を設け、人脈を引き継いでいる。これは地方議員にも及び、公明党幹部は「連立解消なんて言ったら、地方で反乱が起きるんじゃないか」と話すまでに至っている。自由党を挟んだ1999年10月の「自自公連立」から14年余、この歴史は重い。
この基盤となっているのが衆院選だ。自民党衆院議員のほとんどが地元で公明党・創価学会員の協力を仰いでいるだけでなく、公明党議員はとくに衆院小選挙区で当選するためには地元の自民党支持者の支持が不可欠となっている。
この自公関係を基軸に、バラバラとなっている野党のうちから1党でも協力を取り付ければ「暴走」という非難を浴びることもない。言わば「自公・プラス・ワン」戦略だ。安倍政権に対して逆風が吹き始めているが、それでも政権の安定が失われない秘密はここにある。

【田崎史郎・ニュースの深層】



国民の多くは安定した政権によって広義の国力を増加することあります。
結局のところ、第一次安倍政権から紆余曲折あって個々の落ち着いたのかもしれません。
by kura0412 | 2014-02-24 10:17 | 政治 | Comments(0)