日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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省令の見直し

政府、省令・告示を総点検 規制緩和めざす

政府は来春をメドに、省庁が定めている約3700件の省令と告示をすべて点検する。
省令や告示は法律の細部を補うものだが、過度な規制となって企業の活動を妨げる弊害も目立つ。病院による比較広告や処方箋の電子化を禁じる省令などが対象になりそうだ。見直し内容は、政府が毎年6月にまとめる規制改革の計画に盛り込む。

政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が年明けから対象や進め方の議論を始める。点検作業を担う総務省が全省庁に総点検をして、報告するよう求める見通しだ。
省令や告示が、企業の活動や暮らしに無駄な妨げとなっていないかを点検する。
省庁が安全性を重視するあまり、法律の趣旨から離れて厳しい省令や告示をつくり、新しい商品やサービスを普及しにくくする例がある。最高裁判所は1月、大衆薬のインターネット販売を規制した厚生労働省令は「法の委任範囲を逸脱し、違法で無効」との判決を下した。
省令・告示は、法律を施行するための細かいルールとして省庁の裁量で決める。
規制改革会議の岡議長は「法律が求める要件にあわないと考えられる省令や告示は多い。見直していく必要がある」としている。
企業や団体、個人に対する許認可を定めた省令や告示は2012年3月時点で3677件。厚労省(822件)、国土交通省(663件)、経済産業省(477件)などが多く、重点的な点検対象になりそうだ。

政府は07年から、省庁が法律や政令を新設したり改正したりするとき、規制のねらいや経済面での効果、国民への影響などをまとめた事前評価をするよう義務づけた。ただ、すでにある法律や、省令・告示は原則として対象外であり、今回の総点検でおぎなう。
各省が総務省に提出した省令や告示の点検結果はすべて公開する。ただ、省庁の担当者はそれぞれの規制を守るために規制の利点ばかりをアピールする可能性がある。経済活性化の視点で約3700件もの規制の是非を判断できる専門家の確保も課題となりそうだ。
政府は規制改革会議の答申に基づき、毎年6月に規制改革の実行計画をまとめる。各省の裁量まで切り込む省令・告示の見直しに実効性を持たせるか否かは、規制改革の新たな焦点となる。

【日経新聞】



医療の場合功罪の是非は別として、この省令で随分規制がかかっています。来年度にかけての歯科界の一つの課題になるかもしれません。
by kura0412 | 2013-12-18 10:31 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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