日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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アベノミクスが争点となれば

参院選、アベノミクスが争点に 市場乱調で急浮上

7月4日公示―21日投開票が想定される参院選スタートまで1カ月となり、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の是非が争点に浮上してきた。最近の株式相場や長期金利の乱高下を受け、民主党など野党がアベノミクスの「リスク」に批判を強め始めた。選挙戦に向け景気や市場の動向に注目が集まる。

■野党は「リスク」批判
「アベノミクスの毒は国債価格暴落と長期金利上昇だ」。
日経平均株価が反落した3日、民主党の海江田万里代表は記者会見で、こう矛先を向けた。「上昇が急だったので反動が早く深くやってくる」とし、参院選の「争点になる」と訴えた。
高支持率の安倍政権に押されていた民主党は市場乱調に反転攻勢の糸口を探る。
日銀の異次元金融緩和について、公約で「悪い物価上昇」や金利乱高下の懸念を列挙し、2%の物価目標見直しなど柔軟な政策運営を主張。急激な円安によるエネルギーや輸入品の価格上昇で国民生活や農漁業に影響が出ると批判する。

異次元緩和を支持する日本維新の会とみんなの党は、民間投資を喚起するアベノミクス「第3の矢」の成長戦略で独自の規制改革を提案し、政府・自民との違いを明確にする考え。
みんなは企業の農業参入の原則自由化など農業の競争力強化を柱に据える。維新は企業の解雇条件の緩和や農地の集約化を阻害する規制の緩和を打ち出す。みんなの江田憲司幹事長は3日、自らのブログに「(業界団体に)票をもらってきた自民党政権に大胆な規制改革ができるわけがない」と書き込んだ。

この日、アフリカ開発会議閉幕後の共同記者会見に臨んだ首相は「日銀が市場と対話を進めていく中で、徐々に落ち着いていくのではないか」と株価安定への期待を示した。雇用、消費、生産の統計が改善したことを挙げ「確実に政策は実を挙げつつある。自信を持った方がいい」と語った。
自民党は公約で、早期に株高・円安の流れをつくった実績を掲げる。
街頭などで配布する政策パンフレットに、株価や新規求人数の増加など好転した経済指標を並べる案が出ている。アベノミクスや首脳外交によるトップセールスといった経済政策の成果をアピールする考えだ。投票日までの約1カ月半は首相にとって大事な期間になる。

【日経新聞】



ここのところ不安的な動きをしている株式、為替市場です。但し、この局面を1本調子で上昇した調整局面であったならば、与党の作戦は失敗となるかもしれません。政治の世界より難しい予想であり、結果を待たなければ論じられません。
by kura0412 | 2013-06-07 17:47 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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