日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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税制だけでなく医療課題全般を論議

医療の消費税問題、秋に結論 ― 自民・医療と税制PT ―

自民党の税制調査会と社会保障制度に関する特命委員会は4月12日、消費増税時に医療機関の負担を軽減するための検討を行う「医療と税制に関するPT」(座長=野田毅・党税制調査会長)を立ち上げた。
中心の議題は消費税率引き上げ時の対応策の検討だが、所得税や相続税、事業税といった医療機関に関係する税制全般を検討項目に含める。また税制の関連事項として、診療報酬制度の在り方そのものや医療法人制度の在り方、医師の偏在是正など医療提供体制の見直しも議論することになりそうだ。

会合は今後、2週間に1回程度のペースで開催する予定。医師会や歯科医師会からのヒアリングも計画しており、「可能ならば4月中にも実施したい」(野田税調会長)考えだ。秋ごろには結論をまとめ、年末の税制改正大綱に反映さ せることになっている。
会合は自民党本部で非公開形式で開いた。PTのメンバーは野田毅、額賀福 志郎、鴨下一郎、宮沢洋一(事務局長)、松本純、石井みどり、武見敬三、福岡資麿、木原誠二、石田真敏の各氏ら。医療の議論には高い専門性が必要なため、この問題に詳しい議員を集め、税調の小委員会と分けて検討することにした。初会合には厚生労働省や財務省の幹部が出席。医療に関わる税制の状況や これまでの経緯などを説明した後、今後のPTの進め方などを話し合った。
野田税調会長はPT終了後、記者団の取材に対し「一体改革の法律や3党実務者間会合合意文書、税制改正大綱などには、税率を引き上げる時の対応が書かれている。自民党としても、そろそろしっかり対応していかなければいけな いということだ」と語った。

「ゼロ税率」も俎上に
また額賀税調小委員長は、医師会が主張する「ゼロ税率」も議論の俎上に載るとの認識を示した。額賀氏は「PTは利害調整をするのではなく、ヒアリングをし皆の意見を聞いた上で決める。ある意味では党に任せてほしい。その上であるべき姿を考えたい」と述べた。診療報酬については「古い旅館に次々と建て増していくようなものではなく、抜本的に見直す方向性を持ちながらやるのが共通認識」とした。

【メディファクス】



この自民党のPTでは税制改正は無論のこと、診療報酬制度、医療法人制度、医療供給体制なども論議するようで、今後の医療環境全般に大きく影響を及ぼすかもしれません。
by kura0412 | 2013-04-19 12:23 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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