日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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柔整復費は±0%で

柔整療養費、事務局案の改定率0.00%-はり・きゅう、あん摩も同率

社会保障審議会医療保険部会の柔道整復療養費検討専門委員会が26日開かれ、今年度改定率の事務局案として、0.00%が提示された。
都道府県別の大きな偏りが問題視されていた多部位施術の請求については、3部位目の施術を現行の70%から60%に引き下げる。一方で、初期の外傷に対する施術は、5-95円引き上げる案とした。同日は、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会も開かれ、事務局は同じ0.00%の改定率を提示した。厚生労働省は、この日の意見を踏まえて改定率を決定し、5月1日から施行する予定。

柔道整復療養費の改定は通常、2年に1度、診療報酬改定を踏まえて6月に実施されているが、今年度は新たに専門委員会を設置して議論し、施行することになっている。事務局は0.00%の理由として、診療報酬の改定率や、前回の議論では施術側の引き上げの主張と、保険者側の引き下げ要請が拮抗していたことなどを挙げた。
事務局からは、3部位目の支給額引き下げ、初検料(95円増)、再検料(25円増)など初期段階の施術料の引き上げのほか、適正化のための運用見直しに関する案も示された。柔道整復療養費の対象は、「急性」または「亜急性」の外傷性負傷となっていることから、事務局案では、打撲、ねんざの施術について3か月を超えて頻度の高い施術を行う場合に、保険者への療養費支給申請書に、負傷部位ごとの経過や頻回施術の理由を記載した文書の添付を義務付けるとした。また、▽施術者が経済上の利益の提供により患者を誘引することを禁止▽支給申請書の記載事項に患者の電話番号などを追加▽施術所内に柔道整復師名の掲示を義務付け-などを盛り込んだ。
施術側は、地域格差を問題にすることや、悪徳施術者を想定して議論することに改めて異議を唱えながらも、事務局案を大枠で了承。一方で、改定率の引き下げを求めていた保険者側は、「この場で了解するということは言い難い」(池上秀樹・健康保険組合連合会理事)と難色を示した。改定率に関する議論はこの日で終了となる。

■はり・きゅう、あん摩は往療料引き下げ
はり・きゅうとあん摩マッサージ指圧療養費の改定率についても事務局は、診療報酬改定率と前回の議論を踏まえて0.00%にしたと説明した。
このほか事務局案では、特にあん摩マッサージで、「やむを得ない場合」に実施するとされている往療に係る往療料が、全療養費に対して6割以上と多くを占めている現状から、往療料を1860円から1800円に引き下げた。はり・きゅうの往療料も同様とした。適正化のための見直しとしては、出張専門の施術者か否かなど、業態別に療養費を把握するために、支給申請書に保健所登録区別の記載欄を設けるなど、より詳細な情報を記入させるものにする。

【キャリアブレイン】



一時色々と物議があったこの改定も±0で決着しそうです。
システムが医科歯科と違っているようです。この世界はどうなんでしょうか。
by kura0412 | 2013-03-27 18:05 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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