日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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医療債で詐欺事件

<医療債詐欺>容疑で10人逮捕…3法人20億円販売か

医療法人社団「真匡(しんこう)会」(東京都新宿区)の医療機関債(医療債)を巡る詐欺事件で、大阪府警生安特捜隊が逮捕状を取った医療債販売グループのメンバーが、山梨県と埼玉県の医療法人社団の医療債も販売していたことが、捜査関係者への取材で分かった。
真匡会を含めた3法人の販売額は計約20億円に及び、府警は別の2法人分についても捜査し、より刑罰の重い組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑での立件を目指す。

府警は6日午前、真匡会元理事や医療債販売会社「共同医療事務センター」(新宿区)の実質経営者の幸松秋司(こうまつ・しゅんじ)容疑者(41)ら計10人を詐欺容疑で逮捕した。首謀者とされる男1人は逃亡しているという。逮捕容疑は11年5~10月、医療機器を購入するなどと偽って医療債を販売し、大阪府の高齢者ら5人から計約4600万円を詐取したとしている。
これとは別に、同センターのメンバーらは11年10月、医療債販売会社「サンフラワー」(大阪市西区、解散)を設立し、山梨県富士吉田市の「みらい会」と埼玉県蓮田市の「心の絆」の2法人の医療債購入を高齢者らに勧めていた。「みらい会」は実体がないとみられ、「心の絆」は「当法人の名をかたった投資話で悪質な詐欺と思われる」としている。
2法人の医療債の発行要項は「年利4.0%」など、真匡会のものとほぼ同じ内容。大半が回収不能だという。サ社の設立は真匡会が医療債の発行をやめると発表した8日後だった。
府警は真匡会の医療債販売が難しくなったため、新たにサ社を設立して2法人の医療債を売り始めたとみている。
一方、同センターの実質経営者は、過去に社債販売でトラブルになった東京都内の2社にも関係しており、被害総額は100億円前後になる可能性もある。2社は「東亜エナジー」(破産)と「アフリカントラスト(現ワールド・リソースコミュニケーション)」で、09年以降、石油事業の海外展開などをうたって社債を販売し、計100億円以上を集めたとされる。
2社とも国に無届けのため金融庁から課徴金納付命令を受けたが、従っていない。

【毎日新聞】



歯科でこの医療債発行した法人があるのかないのか分かりませんが、歯科ならば金利は相当高くでないと募集が集まらないかもしれません。逆にこの種の関係で歯科医師が被害を受ける可能性もあるのかもしれません。
by kura0412 | 2013-02-06 17:14 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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