日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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国民会議に対して具体的にはどう対応すれば良いのでしょか

医療・介護の将来像検討、国民会議が初会合- 来年8月までに具体策

政府は30日、医療や介護などの将来像を検討する「社会保障制度改革国民会議」(国民会議)の初会合を開いた。初会合では、会長に慶應義塾長の清家篤氏が選ばれ、学習院大経済学部教授の遠藤久夫氏が会長代理に指名された。
今後、必要があれば、分科会などの設置や、関係者からの意見聴取を行い、法律上の設置期限を迎える来年8月21日までに具体策をまとめる方針。

会議終了後に記者会見した清家会長によると、初会合では委員から、「医療・介護については、給付も大切だが、サービスの提供に従事する人たちの雇用の問題も大事ではないか」「これからの本格的な高齢社会では、治すだけの医療とは違った、医療の質的、量的な対応が必要だ」などの意見があったという。
清家会長は会見で、「専門家として論理的で実証的な議論を、責任を持って積み上げていくことに尽きる」との発言を繰り返し、今後の政治状況に左右されない会議運営を行っていく姿勢を強調。社会保障制度改革推進法の基本方針に基づき、民主、自民、公明3党の実務者協議で合意している検討項目に沿って議論を進めるとした。

社会保障をめぐっては、これまでさまざまな検討の場が設けられてきたことから、清家会長は「議論が蓄積され、制度もそれぞれ発達しているので、それらを総合的に議論し、必要であれば、その連携も見詰め直すことが必要かもしれない」との認識を示し、遠藤会長代理も、「それぞれが個別の課題として議論されてきたところはあるが、今回はそういったものを同じテーブルで議論する場でもある。その中で密接なものについては関連付ける。新しい知恵も生まれてくると思う」と述べた。

今後の検討項目のうち、医療・介護分野は、
▽医療保険制度の財政基盤の安定化や保険料負担の公平性の確保、給付対象となる療養の範囲の適正化
▽患者の尊厳や意思がより尊重されるよう必要な見直し。特に人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境の整備
▽今後の高齢者医療制度の改革▽介護保険の給付対象となる範囲の適正化などによる介護サービスの効率・重点化。保険料の増大を抑制しつつ必要なサービスを確保―など。

【キャリアブレイン】



歯科医療環境の現状について理解する委員はいても、歯科界からの委員もおらず政治的な情勢に左右されない議論となると、具体的にはどうゆう対応をすれば良いのでしょうか。
by kura0412 | 2012-11-30 18:14 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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