日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

歯科における「医療基本法」の考え方は

民主有志議員、「医療基本法」勉強会発足- 党マニフェストに盛り込むかも議論へ

民主党で医療政策に携わる有志議員が4日、「医療基本法」について考える勉強会を発足させた。この勉強会では、同党の医療政策を進める上で、同法の制定が必要かどうかを検討する。関係者からのヒアリングを続け、意見を集約する。同法制定を次期衆院選マニフェストに盛り込むかも議論になる見通しだ。

この勉強会の呼びかけ人で、同日の初会合の冒頭にあいさつした長妻昭・厚生労働部門会議座長は、「患者の立場に立つ医療といわれるが、それをどこで担保するかが見えにくいという指摘がある。この勉強会を通じて、医療基本法を推進していく必要も出てくると考えている」と述べた。この勉強会は、鈴木寛・文部科学部門会議座長と、小西洋之参院議員も呼びかけ人になっている。
医療基本法については今年3月、日本医師会(日医)が「医療基本法の制定に向けた具体的提言」を公表して以来、全国自治体病院協議会、日本歯科医師会などが同法についての見解や要望を取りまとめている。日医がまとめた同法草案は、その目的に、「医療者と患者の信頼関係に基づいた医療が実現されること」などと明記されたのが特徴だ。

この有志議員らの勉強会は、医療界で高まる医療基本法の議論を整理し、同党としての見解を確認するのが狙いだ。この日は、中央社会保険医療協議会で公益委員を務める印南一路慶大教授らから、医療基本法を制定する意義などについて意見を聞いた。印南氏は、同法を制定すれば、▽政局に大きく左右されずに、医療政策が着実に進展する▽患者の自己決定権を確立し、終末期医療などデリケートな問題の解決にめどを立てられる-などとした。
ヒアリング後の意見交換で、山崎摩耶衆院議員は、「医療基本法では、患者の権利法が中核になるだろう。一方で、国民の健康への権利を守るために、国民にも責務が生じるという考え方もある。そろそろ(医療機関への)フリーアクセスの方向を変えていく必要がある」と指摘。仁木博文衆院議員は、「医療基本法の重要性は感じた。限られた医療資源を有効に活用する上で、例えば予防接種や、がん検診を受けるとか、国民が医療に積極的に参画していくという観点も必要ではないか」と述べた。

【キャリアブレイン】


“命を守る医療”と“生活の医療”を現代医療の両輪に(日歯)

医療基本法に対する見解
日歯は,これまで幾度か国会での議論がなされたものの残念ながら成立には至らず,現在制定に向けて再び気運が高まっている「医療基本法」について見解を発表した.

大久保会長は,現代の医療は生活習慣病(非感染性疾患)の急増による疾病構造の変化とともに,人権的側面からインフォームドコンセントなど患者の権利が強く主張されるようになり,医師→患者という従来の一方的な関係に大きな転換が生じていると説明.
しかし歯科医療にはその始まりから,う蝕や歯周病などの生活習慣病に対して,常に患者との協力関係を主眼に置きながら治療に当たってきたという背景がある.
そのため,疾病構造の変化への対応という観点では「歯科医師として歯科医療の視点から見解を出すことは当然である」とし,また社会保障の観点からは「国に対して現場からの声を上げていく必要がある」と,変化する社会環境のなかで“命と生活を守る”新しい医療の在り方について議論していく必要性を提言した.

【ヒョーロンニュース】


既に日医がこの医療基本法制定に向けて具体的な提言を示している中で、日歯の考え方をどこまで織り込むか。今後のこの法案が、政局の動向が絡み合ってのどのように推移するかを見守りたいと思います。
by kura0412 | 2012-09-07 16:12 | 歯科医療政策 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧