日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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「医療の原則課税化」と「セルフメディケーション」

医療の原則課税化「旗降ろすべきでない」- 民主・厚労部門会議の梅村副座長

民主党の厚生労働部門会議は7日に会合を開き、来年度予算の概算要求や税制に関し、医療・医薬品関係の6団体から要望を聴取した。
この中で、四病院団体協議会を代表して出席した西澤寛俊・全日本病院協会長が、社会保険診療の課税化を訴えた。部門会議の梅村聡副座長はこれを受けて会合終了後、記者団に対し、「個人的には、『原則課税』という旗を降ろすべきでないし、いまさら降ろしたら、医療界は混乱するのではないか。あくまでも、課税化を旗印に進むべきかと思う」との認識を示した。

西澤会長は会合で、医療機関の税制をめぐる議論が、現在の診療報酬の中に消費税分の手当てが入っているかどうかの「水掛け論」で終わってしまっていると指摘。
さらに、政府方針に沿って消費税率が10%まで引き上げられる際に、診療報酬が非課税のままだと、医療機関の多くが倒産するとの懸念を示し、「あくまでも原則課税で、患者負担をどうするかは、政治的に判断いただきたい」と主張した。

一方、日本看護協会は来年度予算編成を中心に要望し、▽看護師特定能力認証制度の早期法制化に向けた支援▽看護職の労働条件・環境の改善に対する支援▽東日本大震災被災地の医療提供体制整備に対する支援▽在宅医療に従事する看護職員の人材確保策の確立▽訪問看護事業所の大規模化と複合型サービスの設置推進に向けた支援―の5点を求めた。

日本薬剤師会(日薬)と日本一般用医薬品連合会(一般薬連合会)は、自分自身の健康を管理する「セルフメディケーション」の推進を提唱。
日薬は、国が進める国民の健康づくり促進策の中に、既存の薬局を使ったセルフメディケーションを取り入れるべきだとして、その整備のための予算を要求した。
一般薬連合会も、国全体の健康寿命を延ばすためには、糖尿病患者などが薬剤師らのアドバイスを受けてセルフメディケーションを行うことが不可欠だと強調。一般用医薬品への税制控除制度を創設するよう訴えた。
日本製薬工業協会(製薬協)と日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)は、医薬品の研究・開発について要望した。製薬協は、「研究開発税制」を充実させるよう主張。これに対し、政府が閣議決定した「日本再生戦略」に沿っているとして、出席議員の多くが賛同した。
GE薬協は、後発医薬品の承認審査に携わる人員の増強や審査部門の独立化を求めた。【佐藤貴彦】


【キャリアブレイン】



「セルフメディケーション」新しい概念が専門家集団から提案されました。
by kura0412 | 2012-08-08 17:50 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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