日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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本当に潮目は変わったのか

消費増税法案の参院採決 分裂恐れ、民主「時間稼ぎ」

消費税増税法案の参院での採決時期をめぐり、政府・民主党内の対応がチグハグだ。
野田佳彦首相は早期採決を訴えるが、さらなる党の分裂を恐れる民主党は時間稼ぎに終始している。自民党は採決に向け圧力を強めているものの、早期の衆院解散・総選挙を求める声に陰りも出始めた。

「環境が整えば採決。決して先送りしようという考えはない」
25日の参院社会保障・税一体改革特別委員会。消費税法案について自民党議員が「民主党は採決先送りを模索している」となじると、首相は色をなして反論した。だが、民主党執行部が相変わらず展開しているのは「採決遅延作戦」だ。

◆自民の要求拒否
25日の特別委理事会では、自民党の衛藤晟一筆頭理事が採決の前提となる中央公聴会を31日に開くよう要求した。法案の審議時間は30日にも50時間を超える見通しで、8月冒頭には輿石東(こしいし・あずま)民主党幹事長が「採決の前提」とした90時間に達するからだ。
これに対し民主党の桜井充筆頭理事は、採決の必須条件にはならない地方公聴会を8月1日に開くよう逆提案した。審議引き延ばしの意図は明らかで、報告を受けた自民党の脇雅史参院国対委員長は激怒した。
「31日の中央公聴会をのまないなら、30日以降の国会審議をすべて止める!」
脇氏は民主党の池口修次参院国対委員長と会談し、そう通告した。民主党の対応次第では法案採決前に首相問責決議案を提出し、法案をめぐる民主、自民、公明3党の合意破棄も辞さない考えも伝えた。
脇氏の通告にもかかわらず、25日夕の政府・民主三役会議では、赤字国債を発行するための特例公債法案の修正案を遅くとも31日までに閣議決定して衆院に提出し、8月2日までの衆院通過を目指すことを確認した。31日の中央公聴会開催を拒否することでも一致した。

◆「潮目変わった」
脇氏がさらに反発を強めることが予想されるが、党重鎮の森喜朗元首相が24日に解散がなくとも谷垣禎一総裁の再選を支持する考えを表明したことで、状況は変わりつつある。

自民党はこれまで、8月のお盆前に消費税法案を成立させ、首相問責決議案などで首相を解散・総選挙に追い込むシナリオを描いてきた。9月に任期切れを迎える谷垣氏の支持率は低い。今国会で首相を追い詰められなければ、自らの再選も危ういとの危機感があった。
脇氏の強硬姿勢はそうした谷垣氏の方針に沿ったものだったが、谷垣氏批判の急先鋒(せんぽう)だった森氏が再選支持を表明したことによって、党内からは「潮目が変わった」(閣僚経験者)との見方が流れた。
森氏が影響力を持つ町村派会長の町村信孝元官房長官は25日夜の仙台市内での講演で、さっそく次のような見通しを示した。
「10月に臨時国会を召集して解散し、11月に投開票というのが永田町の多数説だ」

【産経新聞】



代表選では小沢グループが離党し野田首相の再選が有力になり、谷垣総裁は厳しい状況でありましたが、この記事にあるように本当に潮目が変わったのでしょうか。
by kura0412 | 2012-07-26 16:29 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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