日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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輿石幹事長が動かないので

どうにも怪しい輿石氏の本気度 修正協議、漂う行き詰まり感 

消費税増税関連法案を今国会会期末(21日)までに衆院採決するという野田佳彦首相の決意は、民主党の輿(こし)石(いし)東(あずま)幹事長に届いていないようだ。
輿石氏は5日に行われた民主、自民、公明3党の幹事長会談で、21日までの採決確約を拒否したため、自公両党は反発した。首相は一気に打開を図りたい考えだったが、民主党幹部が会期内の採決に否定的な考えを表明したことで自公両党が態度を硬化させるのは確実。首相は内閣改造をしたにもかかわらず視界不良の状態に変わりはない。

「ちょうど輿石幹事長から電話が入った。多分、修正協議の報告だろう。今日からでもやりましょうと提案をする。多分実ったと思います」
5日に都内で行われた日本経団連の定時総会。首相は携帯電話が入っていると思われる胸ポケットを指し、笑みまで浮かべながらそう語った。
だが、その淡い期待は輿石氏によって見事なまでに打ち砕かれた。

石原伸晃自民党幹事長「首相は21日までの衆院採決といっている。そこまでに採決するなら修正協議に応じる」
輿石氏「修正協議で与野党合意することが採決の前提だ。今から日にちは決められない」
輿石氏はかたくなに自民党が要求している採決日時の提示を拒んだ。
公明党の井上義久幹事長が「合意の見通しがなければ採決しないのか」と畳みかけても、「否決されることが分かっている状態で採決はできない」と一歩も引くことはなかった。

首相と逆の道を行く輿石氏に怒り心頭の石原氏。
「(修正協議を)来年まで延ばす気か」と語っても、輿石氏は「常識の範囲内でやる」とはぐらかすだけ。何としても採決を先送りする。そんな輿石氏の狙いは微動だにしない。
輿石氏が首相の指示を無視してまで強気を貫けるのは、民主党内に修正協議への強い異論があるからにほかならない。
自民党が求める最低保障年金制度や後期高齢者医療制度廃止の撤回は、民主党マニフェスト(政権公約)の撤回に直結するため拒否反応が強い。
内閣支持率が低迷していることも輿石氏を強気にさせているに違いない。渋々、与野党折衝に臨んでいるだけで、むしろ「採決は無理」との環境作りに走っているようにも映る。

「修正協議をやったら党に持ち帰るべきだ!」
5日の民主党参院常任役員会で出席者の一人がそう注文を付けると、輿石氏は「そこが焦点だ」と応じた。どうやら与野党で修正合意した後に、再び党議にかけることも視野に入れているようだ。
輿石氏は「消費税増税部分だけ取り出して成立させ、残りは自民党の『社会保障制度改革国民会議』で議論するというのでは、党内の賛成派も反対派に回る」とも言ってのけ、自民党が修正協議の「救命ボート」として提唱した「国民会議」の存在も認めようとしなかった。

首相は改造で心機一転出直そうとしているが、そこに立ちはだかる輿石氏の壁はあまりにも高い。

【産経新聞】



首相、修正協議へ調整指示…自民は谷垣氏に一任

野田首相は6日昼、首相官邸で民主党の城島光力(こうりき)国会対策委員長と会談し、消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案について、「一日も早く修正協議に入れるように努力してほしい」と述べ、自民党などとの調整を加速するよう指示した。

民主党の輿石幹事長は6日夕、5日に続いて自民、公明両党の幹事長と会談し、修正協議入りを改めて要請する。
一方、自民党は6日午前、臨時の党役員会を開き、谷垣総裁に当面の対応を一任した。
自民党の石原幹事長は役員会後の記者会見で、「民主党執行部の言動を見ると、まとめようとしているのか、採決をしないようにしているのか、分からない」と述べた。同法案の衆院採決をいつ行うかについて輿石氏が明確に示すことが必要だとの考えを重ねて示したものだ。

【読売新聞】




輿石幹事長が積極的に動かないので、城島国対委員長に修正協議を委ねるのかかもしれません。成立に向けて野田首相の本気モードが日に日に強くなっています。
by kura0412 | 2012-06-06 14:22 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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