日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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輿石幹事長がどう動くか

小沢一郎がにらむのは9月の民主党代表選か、それとも新党結成・政界再編か

民主党元代表・小沢一郎に対する東京地裁の無罪判決は「限りなくクロに近いグレー」だった。
それに対してメディアの反応は厳しいが、元々、世論を気にしない小沢にとっては「完全無罪」だ。この判決をテコに、小沢はこれまでにも増して自由に動き回り、波紋を呼ぶさまざまな言動を行っていくようになるだろう。
その先にあるものは9月の民主党代表選で自らが立つか代理人を立てて政権奪取を目指すのか、それとも新党結成・政界再編か―。

党分裂を恐れた輿石 
小沢は強制起訴されたのを受けて、昨年2月、民主党から「判決確定まで党員資格停止」の処分を受けた。つまり、検察官役の指定弁護士が控訴したなら、判決は確定せず、処分は継続される。控訴期限は5月10日。この日まで待つのが論理的な判断だ。
ところが、幹事長・輿石東は26日午前、東京地裁で裁判長が判決文の朗読している最中に、処分解除を「当然」と言ってのけ、5月連休明け早々に党内手続きを行う方針を表明した。輿石は7日の役員会で解除手続きに入ることを決め、8日の常任幹事会で決める考えだ。
政調会長・前原誠司や副総理・岡田克也らは日本の裁判制度が3審制を取っており、控訴の可能性があることを理由に難色を示している。だが、輿石が明確な方針を示しているため、反対論が広がりにくい。

輿石はなぜ、これほど素早く小沢の処分解除に動くのか。小沢グループの幹部はこう見る。
「我々は当初、消費増税法案の衆院本会議採決がヤマ場とみていたのに、小沢さんは3月30日の閣議決定時点で勝負をかけ、役職辞任を暗に求めた。辞表を提出したのは副大臣・政務官4人と党のポストに就いていた30人の計34人。小沢さんの想定より少なかったが、我々に踏み絵を踏ませ、野田佳彦首相をけん制した。そこまでしか分からなかったが、今にして思うと最も効果的だったのは輿石さんに対してだった。輿石さんは小沢さんに怒りを感じると同時に、処分解除を急がなければ党が分裂すると恐れたのではないか。小沢さんはすごいと改めて思った」
この幹部は権力闘争における小沢の勝負カンに舌を巻いた。こうした判断力が小沢の魅力であり、付いていく人がなかなか減らない理由のひとつだ。
輿石は旧社会党時代に「社会党の金丸信です」と名乗っていたことがある。
輿石も金丸も同じ山梨出身。金丸に取り入り、金丸の力を巧みに利用して政界の階段を駆け上った小沢にすれば、金丸よりかなりスケールが小さい輿石を操るのは実にたやすいことだ。

解散総選挙なら新党結成へ
小沢に対する処分は多少、時間がかかっても控訴いかんにかかわらず、解除されるのは確実だ。小沢が当面、目指すのは消費増税関連法案の成立阻止だ。
消費増税法案は連休明けの8、10、11の3日間、衆院本会議で趣旨説明と質疑が行われ、16日から特別委員会で実質審議に入る。特別委では被用者年金一元化法案、総合こども園創設など子育て関連法案も審議されることから、連日審議しても採決時期は6月21日の会期末近くになるとみられている。
成立を図るためには8月までの大幅な会期延長が必至だ。だが、小沢は消費増税反対を貫く。無罪判決後、初めて講演した小沢は野田を厳しく批判した。
「政権交代を目指して国民に訴えてきたものは何だったのか。その原点・初心を我々の内閣・政府は、ややもすれば、なおざりにして、忘れてしまっているんじゃないだろうか」(28日、栃木県真岡市で)
小沢は消費増税を阻止するため、法案の採決時期を遅らせ、大幅な会期延長にも反対するだろう。輿石に陰に陽に圧力を掛け続けるに違いない。輿石は、消費増税法案の成立に「命をかける」と言っている野田に対して不満を漏らし、首相の大権である解散権を縛る動きを見せているが、一方で野田に忠誠を尽くす顔を合わせ持つ。

輿石が野田、小沢のどちらに付くかによって、局面は大きく変わる。
輿石が増税法案を継続審議とし野田の解散権を封じ込めるなら、代表選での権力奪取をめざす。輿石が野田に協力し、衆院解散・総選挙も容認するなら、新党結成に踏み切れば良い。
もちろん、小沢に対する有権者の嫌悪感は依然として強く、小沢の行動が有権者から支持されるかどうか疑わしい。しかし、小沢はそんなことは平ちゃらだ。無罪判決は小沢を蘇生させたのは間違いない。

【田崎史朗・ニュースの深層】



解散権をチラつかせて消費税増税を目論む野田首相。
新党結成をも視野に入れて民主党の主導権を狙う小沢元代表。
そして党を割りたくない一念で輿石幹事長はどう動くのか。
by kura0412 | 2012-05-02 16:40 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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