日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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中選挙区制復活は

近聞遠見:河野洋平、不明をわびる=岩見隆夫

選挙制度はいまのままでいいか、いや、変えたほうがいい、という動きがにわかに熱を帯びてきた。
自民党の加藤紘一元幹事長、民主党の渡部恒三最高顧問が代表世話人の<衆議院選挙制度の抜本改革をめざす議員連盟>は、中選挙区制の復活を意図して昨年発足したが、最近の総会には自民党から共産党まで100人前後の議員が大量出席する。めずらしいことだ。

5日午後も衆院議員会館の会議室で勉強会を開き、講師に河野洋平前衆院議長を招いたところ、森喜朗元首相、石原伸晃自民党幹事長、樽床伸二民主党幹事長代行、穀田恵二共産党国対委員長、阿部知子社民党政審会長、園田博之たちあがれ日本幹事長のほか、古賀誠、高村正彦、二階俊博、武部勤らベテランが続々詰めかけ、会場からあふれるほどだった。結局94人、代理出席42人。

河野は18年前に現行の小選挙区比例代表並立制を導入した時、野党の自民党総裁として立役者になった。勉強会では口を開くなり、
「小選挙区にしたのは間違いだった、おわびしろ、と呼び出されたようだが、当時、森さん(喜朗・自民党幹事長で河野を補佐)たちが下地を作り、(与野党の合意書に)署名をしたのは私だ。不明をわびる」
と率直に謝った。さらに、「政治改革をみんなが叫び、政権交代の必要が言われたが、中選挙区を変えなくても交代の可能性は出ていた。状況の認識が正しくなく、政治改革は小選挙区導入だ、と矮小(わいしょう)化されたのだ。いまになってみると、こと志と違った」とも述べ、小選挙区制による政治の劣化を認めた。

1994年1月28日深夜の細川護熙首相と河野による劇的なトップ会談がよみがえる。小沢一郎新生党代表幹事と森が同席した。
それより先、政府提出の小選挙区法案(小選挙区280・比例代表220・7ブロック)は参院で否決、両院協議会も不調、土井たか子衆院議長のあっせんでトップ会談にこぎつける。政府は自民案(小選挙区300・比例代表200・11ブロック)を丸のみして合意、成立した。
「内訟録−細川護熙総理大臣日記」(日本経済新聞出版社・2010年刊)の28日付には、
<河野氏とともに午前1時共同記者会見に臨む。9回裏2死からの逆転満塁ホームラン。共に合意を喜び合えり>
とある。以来、この制度のもとで5回衆院選が実施され、いまでは80%が<小選挙区議員>だ。

しかし、河野は勉強会の質疑で、
「余談だが、偉い人に会って、『当時の気持ちは?』と聞くと、『本当は小選挙区でなかった』と言う。私の気持ちはいまにして思えば、100選挙区、定数3(の中選挙区300人)だった」
と言った。偉い人とは細川のことらしい。つまり、ホームランではなく、両トップとも内心釈然としないまま、<政治改革>と称する濁流に巻き込まれた、という印象なのだ。
最後に森が立った。
「私も共犯だが、いつまで議論しても仕方ない。次は150(選挙区)×3(定数)にしたらいい」
河野も、直ちに行動を、と再三訴えたが、反応は鈍い。この日も、先輩たちが立っては、
「樽床君、石原君、やれ」
と与野党執行部をせっつく声をあげた。だが、1票の格差是正さえ、まだ実現していない。(敬称略)

【近聞遠見:岩見隆夫】



小選挙区制は日本人の気質には合っていないような気がします。意外と中選挙区制復活はまとまるかもしれません。
by kura0412 | 2012-04-09 13:51 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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