日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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現行での税率でも消費税分負担増

消費税負担、「診療報酬手当て不十分」- 厚労省・外口保険局長

厚生労働省保険局の外口崇局長は3日の参院厚労委員会で、これまでの医療機関の消費税負担の軽減策について、「特に投資額が多い病院で(負担との間に)乖離があると認識している」と述べ、診療報酬での手当てが不十分であることを認めた。民主党の梅村聡氏への答弁。

現行制度では、社会保険診療報酬への消費税課税が認められていないため、医療機関が医薬品の仕入れなどで支払う消費税は、そのまま医療機関の負担になっている。これについて厚労省は、診療報酬で手当てしていると説明してきた。
梅村氏は、診療報酬の項目のごく一部にしか上乗せがなかったため、乖離が生じたと指摘。社会保険診療に課税を認めるか、入院基本料や初・再診料などの基本診療料で手当てするよう求めた。
政府は、消費税率を現行の5%から、2014年4月に8%、15年10月に10%まで引き上げる法案を3月に閣議決定し、国会に提出している。
厚労省は、中央社会保険医療協議会の委員と税制の専門家から成る検討の場を設けて実態調査を行い、13年度前半に「8%引き上げ時の対応」を取りまとめるとしている。

【キャリアブレイン】



一体改革の大綱のの中では、消費税増税に伴っての増加分に対しては診療報酬で対応することになっています。
しかしこの方法ですと、その時の財政状況、また政治判断に影響し、これから数回に渡って増税が予想されるだけに、経費でかかった消費税分を戻すゼロ税率の方が確実に転化出来るのと考えるのですが。
by kura0412 | 2012-04-04 16:29 | 医療政策全般 | Comments(1)
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ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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