日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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「診療報酬、近々マイナス改定も」-

鈴木課長「診療報酬、近々マイナス改定も」- 高度急性期の報酬は2倍に

厚生労働省保険局の鈴木康裕医療課長はこのほど、グローバルヘルスコンサルティング(GHC)主催の診療報酬改定直前セミナーで講演し、「今の雇用状況や医療費の財政状況を見ると、このまま(診療報酬の)プラス改定が続くとは思えない。マイナス改定が近々、起こると思う」と述べた上で、最近2回の診療報酬引き上げに伴う「余裕資金」を将来のために有効活用するよう訴えた。

鈴木課長はまた、会場からの質問に答え、社会保障・税一体改革が掲げる「高度急性期」をカバーする医療機関について、2025年に向けマンパワーを増やして在院日数を短くする一方で、診療報酬の支払いを2倍程度に増やす必要があるとの認識も示した。
DPC制度の見直しに伴い、1335病院が加わった「DPC病院3群」については、「これを分類していくのか、一つの類型としてこのままいくかが論点になると思う」と述べた。
鈴木課長は講演で、今回の診療報酬改定を25年に向けた第一歩と位置付けた上で、「われわれは、一定のメッセージを受け取っていただきたいと思って改定した。それを正確に受け取って、医療機関の立ち位置を再確認していただきたい」と述べた。

■看護必要度の重症割合は眼科、耳鼻科などで低い傾向
GHCジャパンの渡辺さち子社長は、大学病院などとの共同研究に参加している13病院について、DPCデータと看護必要度とを関連付けて分析した結果を報告した。それによると、重症患者の割合は神経や呼吸器、循環器系の疾患などで高く、眼科や耳鼻科、皮膚科系の疾患で低くなる傾向が明らかになった。
看護必要度は、「重症度・看護必要度」の評価票を使って入院患者の状態を継続的に測定する仕組みで、「創傷処置」「血圧測定」「時間尿測定」など「モニタリングおよび処置等」に関する評価(A得点)と、「寝返り」「起き上がり」「座位保持」など「患者の状況等」に関する評価(B得点)を測る。
今回の報酬改定では、7対1入院基本料の要件が厳しくなり、「A得点が2点以上かつB得点が3点以上」の重症患者の割合が、従来の10%以上から15%以上に引き上げられた。
GHCジャパンの分析によると、循環器系の疾患では、全入院期間を通じてA得点が高く、神経系疾患ではB得点が高かった。

【キャリアブレイン】



改定となってカルテ書きに苦労した1日ですが、立場ある官僚のかなり衝撃的な発言です。
by kura0412 | 2012-04-02 17:10 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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