日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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一体化法案成立は先送りか

消費税問題が吹っ飛ぶ事態もささやかれる

野田佳彦首相と谷垣禎一自民党総裁が2月25日、秘密裏に会談したという情報が流れた。両者とも否定しているが、何人もの証言によって会談はあったものと思われる。
さらに3月上旬には岡田克也副総理が自民党幹部と会談したと言われている。これについて岡田副総理は否定していないが、誰と会ったかは明らかにしていない。ある情報筋によると、相手は大島理森自民党副総裁で、民主党と自民党の大連立を打診したと言われる。

消費税増税に反対する自民党の理由がわからない
首相と副総理が自民党幹部と会談したのは、消費税問題を解決するためだろう。国会では、消費税増税に自民党は強く反対している。本来なら、自民党に反対する理由など何もない。2010年の参院選挙で、自民党は消費税率を10%に引き上げると言っている。
にもかかわらず、自民党は反対している。10%への増税自体は反対ではないが、増税で得たお金の使い道で反対なのだという。しかし、本当の理由はさっぱりわからない。
複数の自民党幹部に聞くと、「民主党は自民党の敵。敵が消費税を上げると言うから反対している」ということらしい。

あえて顰蹙を買う作戦も不発に終わる
民主党は、自民党の消費税増税に反対する理由が曖昧なので、きちんと話し合えば自民党の態度を変えられるのではないかと思い、野田首相が谷垣総裁と会った。
岡田副総理も、消費税増税賛成を前提とした連立を自民党に打診した際に、おそらく自民党から多数の大臣を起用するという、精一杯の妥協を示したのではないか。
こうした民主党内から顰蹙を買うようなことをなぜやったか。
それは、小沢グループが消費税増税に全面的に反対しているからだ。何とか自民党を引き込んで消費税増税関連法案を今国会で通したいと考えたのだろう。
しかし、いずれもことごとくバレてしまったうえに、岡田副総理の連立提案に自民党は「沈む船に乗れない」(自民党の石原伸晃幹事長)とにべもない。

小沢グループに不利なことは避けたい輿石幹事長
今、民主党は大きく割れている。野田首相と小沢一郎氏が対立しているが、ここにきて輿石東民主党幹事長が完全に小沢グループ側についてしまい、輿石幹事長は消費税増税関連法案を今国会で採決することに反対していることが明らかになった。
野田首相はこれまで「消費税増税関連法案の成立に政治生命をかける」と言っていたが、情報のプロたちは、先週あたりから野田首相は消費税増税関連法案を今国会に提出するものの採決しないのではないかと見ている。
9月には自民党の谷垣総裁の任期も切れる。つまり民主党も自民党も、消費税増税関連法案の成立はなし、選挙もなしのまま9月に臨むのではないか、との見方を強めている。
これには輿石幹事長の存在が大きい。輿石幹事長としては、小沢グループに不利なことは避けたい。小沢グループにとって最も不利なことは何か。
それは解散・総選挙である。選挙になれば小沢グループに所属する多くの議員が落選する可能性が高く、議員数が急減してグループの力がなくなる。

4月末の判決をにらみ、「最後のチャンス」にかける
さらに、もし民主党と自民党が連立することになれば、小沢グループの主張は通らなくなる。小沢氏にとって不利にならないよう、9月の民主党代表選までこのまま何もしないという輿石幹事長の思惑通りに今、動こうとしているのである。
そうした背景には4月26日に予定されている小沢氏の判決がある。今、小沢氏は日によって機嫌が良かったり悪かったりとブレが大きいそうだ。4月の判決について良い情報が入ったり悪い情報が入ったりしているためである。
もし無罪になれば、小沢氏は晴れて9月の代表選に出馬できる。小沢氏にしてみれば「最後のチャンス」だ。
そのために輿石氏は小沢氏の邪魔になることは一切したくないと思っている。消費税増税関連法案が可決されること、そして何よりも総選挙を最も恐れているのである。
何もしなければ野田内閣の支持率は徐々に落ちていくだろう……。輿石氏や小沢グループはそう読んでいる。

東電の経営権をめぐる攻防と原発再稼働問題
だが今後、重要なテーマがクローズアップされてくる。
一つは東京電力の問題である。その経営再建をめぐり政府が経営権を握れるかどうか、この3月から4月にかけて大きな山場を迎える。今、枝野幸男経済産業相、仙谷由人政調会長代行、細野豪志環境相・原発事故担当相ら政府・民主党と東電との間で熾烈な闘いが起きている。
枝野氏は少なくとも半数以上、できれば3分の2以上の議決権を政府が握り、思いきった改革をしたいと考えている。これに対して、東電はそうはさせまいと強く抵抗している。経産省は実は反枝野であり、経済界も東電側を支持している。
そして、ここにきていくつかの週刊誌が枝野氏と仙谷氏をターゲットにした批判記事を書き始めた。民主党内でも小沢グループが「枝野・仙谷叩き」をしている。これらの背景には東電の思惑が働いているものとされる。
もう一つの問題は原発再稼働である。これも5月ごろまでには何らかの方向性を示さなければならない。
こうした重要問題が持ち上がってくると、消費税増税問題は国民の意識の中から薄れてしまう。

イラン問題でホルムズ海峡が封鎖されたら……
だが、さらに懸念されるのはイランの核兵器開発疑惑をめぐる問題だ。
アメリカやヨーロッパでは連日、イランの核兵器開発疑惑がトップニュース扱いになっている。国連の常任理事国5カ国にドイツを加えた6カ国はイランに対してウラン濃縮を進めている軍事施設に査察を受け入れるように要請する一方で、イスラエルがイランを爆撃してもおかしくない状況になっている。
もしイスラエルがイランを爆撃したら、イランはホルムズ海峡を封鎖するだろう。世界の原油取引量の20%がホルムズ海峡を通過しており、原油の80%以上をペルシャ湾の国々から輸入している日本にとっては、もしそうなれば大打撃だ。
原油価格が高騰するばかりか、円が暴落する恐れがある。円が暴落すれば株価も暴落し、日本経済が大ダメージを受ける……そう財務省や日銀は心配している。
こうした事態が起これば消費税問題などたちどころに吹っ飛んでしまうが、ただしそうした重大事件にまぎれて、野田内閣の支持率が致命的に落ちることはないのではないか、という見方もある。

したがって、9月の代表選までは消費税増税問題は先延ばしされるかもしれない――そんな読みが最近になって強まっているのである。

【田原総一郎・ここだけの話】



解散に逸る自民党をしり目に政局は混とんとしています。
by kura0412 | 2012-03-24 12:17 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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