日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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やはり裁判の結果によって

白か黒か・政界が固唾のむ小沢判決

政治はどうなるのか。あまたある問題を野田政権が処理できるのか。与野党協議が成り立つのか、それとも解散・総選挙になるのか。橋下徹大阪市長の「維新の会」の嵐が国政をものみ込むことになるのか。それらの問題のすべてが、ある一つのことで大きく変わる。
政界はいま与野党ともに一点を凝視し、固唾(かたず)をのんでいる。
4月下旬と想定される小沢一郎・元民主党代表裁判の判決である。結果が白であっても黒であっても、相当な衝撃と、かなりの政局の動揺は避けられまい。

「判決がどう出るかは神のみぞ知る」といわれていたが、ここへ来て無罪の可能性が取りざたされるようになった。
政治資金報告書の虚偽記載の容疑について小沢被告が了承していたとする石川知裕被告(元秘書)の供述調書の一部を東京地裁が証拠として採用しない決定を下したからである。強制起訴の核心ともいうべき証拠が不採用となり、それ以外の状況証拠で有罪に持ち込むのは難しいと見る専門家が多い。しかしながら、小沢裁判を取り囲む環境を考えると、結論がどちらに傾いてもおかしくないのだ。

検察関係者や司法に詳しい人たちは、おおむねこう見ている。
従来の司法の常識や価値観では、黒にするのはかなり難しい。しかしながら、この裁判の政治的影響の大きさ、それに司法を国民の視線にさらす司法改革の試金石という特別な性格を帯びていることは否定できない。裁判員制度と検察審査会制度の改革は二本柱であり、鳴りもの入りの結論が「無罪」でいいのかと考える司法関係者も少なからずいる。
裁判はあくまで法に照らして罪を問えるか否かを争うべきものである。検察が二度にわたって不起訴の判断をしたものが、世論の後押しも得て、強制起訴となったために、違法性よりも小沢一郎という政治家をどう評価するかで論議されがちだ。被告を有罪にと追い込む側の「検察」役は、裁判所が指定した弁護士たちがつとめる。指定弁護人が取り調べをしたくとも、検察を否定した結果の起訴だからと、検察施設の使用もままならない。また、もし控訴審で争うことになったら、だれが検察役をつとめるのかも明確なルールができていないらしい。
裁判を取り巻く環境は複雑であり、結論も一方に傾きつつあるように見えるが、どうなるかは東京地裁の3人の担当判事以外には知る由もない。小沢弁護団は強気だが、検事役の指定弁護人サイドは、他の証拠で黒に持ち込めると反論している。

では結論によって小沢氏はどう行動し、政治にどのような影響が出てくるのだろうか。

まず、「白」となった場合、小沢氏ならびに100人を超す支持グループの面々は、消費税引き上げ反対、TPP(環太平洋連携協定)反対を声高に叫び、通常国会終盤に野田政権を揺さぶるだろう。
消費税引き上げは、野党の反対よりも、小沢氏らの反対で頓挫する可能性が高い。民主党内は二つに割れるだろうが、小沢氏は9月の民主党代表選に出馬するのではないだろうか。自民党時代以来、首相の座には興味がないとしてきた小沢氏だが、政治生活の最終場面で、ついに天下取りに出るのではないか。

「黒」となった場合。
小沢氏は激しい裁判批判を展開した上で控訴し、民主党分裂を仕掛けるのではないか。黒になった場合、もちろん、同調者は激減するだろうが、橋下大阪市長らの動きと連動して政界再編に動くかもしれない。小沢氏と橋下氏とでは消費税をはじめ考え方の違いも目立つが、いまの政治の動きは必ずしも政策中心になっていないので、呉越同舟の可能性はある。

いずれにしろこの政局のシナリオはだれにも書けない。
ラグビーのボールのようにどっちへ跳ねるか予測不能だからだ。このような混乱は国民の政治不信をいっそうあおるばかりで、いま日本が直面している問題の解決にはまったく役立たない。統治能力の欠如を世界に露呈するだけで、日本破綻の恐怖の筋書きが現実のものになりかねない。政治資金報告書の記載がうそだったかどうかをめぐる裁判の結果、日本が奈落の底に落ちて行くかもしれないという不条理劇が、これから始まろうとしているのだ。それにしてもと、考え込んでしまう。
裁判に決定的な影響を与える証拠が、これほどお粗末なものだったとは。日本は、ここまで制度が劣化し、その上で「想定外」のことばかり起こり、結果はだれも責任を取らないという、子どもじみた国に成り下がってしまったのか。

【田勢康弘・愛しき日本】



この裁判の結果が大きく政治を動かすかもしれません。
by kura0412 | 2012-02-21 17:07 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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