政局の動きが医療の世界にも大きな影響が

日医会長選、政治との距離感が焦点- 原中氏、脱キャビネットの見直しも

日本医師会の会長選は17日までに、現職の原中勝征氏のほか、2年前の前回、原中氏に敗れた森洋一・京都府医師会長、日医現執行部の横倉義武副会長が立候補を表明した。
民主党の支持率が低迷する中、前回に続き政治との距離感が最大の焦点になる。原中氏は、「決して一党に限ったパイプではない」と述べ、民主党と一定の距離を置く姿勢を強調。森氏は、日医自らが政策提言し、それを実現する政党を後押しする考え。横倉氏は、与野党を問わず、政策を丁寧に説明していくという。

15日の出馬表明の記者会見で原中会長は、「自民党総裁とも話をするし、政党間に亀裂は入った場合、中間で話し合いができる」などと述べ、政治とのパイプが民主党に偏っていないことを強調。
前回選挙では、「民主党に物を言えるのは、わたしだけ」「親民主であることは確か」などと、民主党とのつながりを売りにしていたが、衆院解散・総選挙も視野に入る先行きが不透明な政治状況に配慮した形だ。政府・与党が今通常国会で廃止法案を提出する方針の後期高齢者医療制度に関しても、「実はその制度そのものに反対ではない」と語っている。

森氏が11日に京都市内で開いた出馬会見では、前回選挙で自身が、民主党支持を打ち出した原中氏と、自民党に寄り添ってきた唐澤祥人前会長との2大対決の中で埋没し、それが敗北につながったと分析した。
森氏はマスコミを中心に「政治に中立であることは弱い」というレッテルを張られたことが、敗因の一つだと繰り返した。
森氏は、キャリアブレインの取材に対し、「常に、あるべき医療の姿、医療制度のあり方を、政治に左右されることなく議論し、われわれの考える医療政策や理念を国民や政党に対して提言し、理解を得ていくことが重要だと考えている」とコメントした。

17日に出馬会見した横倉氏に、記者からは政権との付き合い方についての質問が相次いだ。
これに対し横倉氏は、「政治が混沌とする状況の中で、柔軟に対応する必要がある」とする一方、「政治の節目節目にかかわるべきではない」と、政局に振り回されないよう配慮が必要だと強調した。

従来の会長選は、勝利陣営が執行部を独占するキャビネット方式で、陣営を超えた優秀な人材を失うとの批判があり、前回は脱キャビネットが大きな焦点だった。原中執行部には対立候補の各陣営からの顔触れがそろった。原中氏は、「東日本大震災では協力して対応できた」などと実績を強調する一方、「正直やりづらい面もあった」などと本音も漏らしている。また、「今回、キャビネットを組むかどうかについては、五分五分だ」とも述べている。

原中、森、横倉各氏が立候補を表明し、現時点では三つどもえの様相を呈している。
前回と違うのは、会長選の定款細則が変更され、これまでは当選するには有効投票の3分の1以上の得票が必要だったが、今回は過半数を獲得しなければならない。1回目の投票で過半数を獲得した候補がいないと、決選投票が行われる。
原中陣営の選挙参謀である齋藤浩・茨城県医師会長は15日の会見で、「1回目の投票で圧勝する」と強気の姿勢を見せた。
一方、前回選挙で政治に頼らない運営を目指す森氏支持を打ち出した横倉氏は17日の会見で、「森氏は非常に優秀で頭のいい方。政策面では違いはない」と秋波を送った。今後、横倉氏と森氏が歩調を合わせる展開もありそうだ。また、東京都医師会など有力医師会が候補者を擁立すれば、候補者乱立による波乱も予想される。

【キャリアブレイン】



政局の動きが医療の世界にも大きな影響を及ぼしていることを示しています。政治が背景にあるだけに遺恨は残りそうです。
by kura0412 | 2012-02-18 10:17 | 政治 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
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