日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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この時期に日医は会長選挙です

原中会長の再選が焦点 執行部分裂も、政局に影響 「大型サイド」日医会長選

4月1日の日本医師会(日医)の会長選まで2カ月を切った。最大の焦点は「親民主党」の原中勝征(はらなか・かつゆき)会長(71)が再選できるか否かだが、現職副会長の出馬を求める動きが表面化し、執行部の"分裂選挙"に突入する可能性が出てきた。年内の衆院解散・総選挙も取りざたされる中、一定の集票力を持つ日医の会長選の行方は政局や国政選挙にも影響を与えそうだ。

▽困惑
「国が過度の枠組みで決めるよりはある一定の枠を示し、あとは地域に任せるべきだ」
2月1日に行われた今年初めての日医の記者会見。横倉義武(よこくら・よしたけ)副会長(67)は医療の連携体制の在り方について見解を示すと、質疑を受けることなく10分ほどで会見場を後にした。関係者は「会長選の質問を避けるためではなかったか」といぶかる。
伏線は、1月28日にさかのぼる。九州医師会連合会は佐賀市での常任委員会で、次期会長選での横倉氏推薦を決めた。横倉氏は周辺に困惑の意を伝えているという。原中氏サイドは「まとまった票にはならない」とさっそくけん制する。

▽悪夢
日医には苦い思い出がある。2年前の会長選は政権交代後初めて行われ、民主党政権との関係が最大の争点だった。従来の自民党支持路線に軸足を置き3選を目指した唐沢祥人(からさわ・よしひと)会長(当時)に対し、茨城県医師会長だった原中氏と政治的中立を唱える森洋一(もり・よういち)・京都府医師会長が出馬した。
代議員356人の投票の結果、原中氏131票、森氏118票、唐沢氏107票だった。原中氏の得票は有効投票の3分の1をわずかに上回っただけで、直後の副会長選では選出された3人がすべて「非原中陣営」。その1人が、森氏を支持した横倉氏だった。
関係者は「前回は激戦だったが、正副会長が候補者として対峙(たいじ)すれば前代未聞ではないか」と指摘する。ほかの候補者擁立や「非原中票」の一本化を模索する動きがあり、ある日医幹部は「悪夢の再来。仲間割れしていては政治からさらに足元を見られる」と分裂選挙になった場合の後遺症を懸念する。

▽過熱も
医師会会員の関心の高い診療報酬改定。原中執行部になってから初めての2012年度改定では、政府内にはマイナス改定論が根強かったものの、全体でのプラス改定を主張。最終的には0・004%とはいえプラス
改定となり、政権との良好な関係を印象づけた。
一方、10年の参院選比例代表では、組織内の自民党現職を、日医の政治団体「日本医師連盟」の「支援」に格下げし、民主党の新人を「推薦」。結果的に共倒れに終わり、参院から組織内議員が姿を消すことになった。日医内では「医療政策の継続性を考えれば再選やむなし」(幹部)との見方が当初は有力だったが、1期目の原中氏の実績については評価が定まりきらないのが実情だ。
前回の会長選は、2カ月前に構図が固まり政界顔負けの多数派工作が繰り広げられた。今回はやや遅めのスタートだが、結果次第では政権との緊張関係が高まる。衆院選をにらみながらの国会での与野党攻防と連動して、会長選も一気に過熱する可能性をはらんでいる。

【共同通信】



改定結果を受け、政治情勢が非常に微妙な時期での日医の会長選挙です。
by kura0412 | 2012-02-07 09:16 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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