日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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与野党協議すら困難か

法案成立見込めず 与野党協議も困難 社会保障と税一体改革

政府・与党が6日、消費税増税を含む社会保障と税の一体改革大綱素案を正式決定したのを受け、野田佳彦首相は来週にも野党側に協議を呼びかける。
「野党も先送りできない課題と認識している」。首相は与野党で問題意識を共有できると信じて疑わないが、野党側は政権を衆院解散に追い込む姿勢を強めており、法案成立は見込めていない。

「一体改革は、政治改革、行政改革、経済再生とも一体となって取り組んでいく大きな改革だ」
首相は同日午前、政府・与党の社会保障改革本部でこう強調した。政府・与党は一体改革、国会議員定数削減、国家公務員給与削減をパッケージで提案することにより野党側を協議に引き込む考えだ。
国民の「隗より始めよ」(首相)との声に応える姿勢を見せることで、痛みを伴う消費税増税をめぐる協議に応じやすくする狙いがある。首相が5日、議員定数削減、公務員給与削減、郵政民営化見直しに関する法案を24日召集予定の通常国会の冒頭で処理する考えを示したのはそのためだ。
しかし、参院で問責決議を受けた一川保夫防衛相、山岡賢次国家公安委員長を居座らせたことが野党側に協議に応じない大義名分を与えている。このままでは一体改革の協議に入るどころか、公務員給与削減などの法案で与野党合意を得ることさえ困難だ。

「素案で終わっては意味がない」
首相は社会保障改革本部でこう語った。「年度内の法案提出」とするべきところを「成立」と言い間違え、直後に秘書官を通じて訂正する勇み足も演じた。それほどまでに一体改革に前のめりになっているということだろうが、マニフェストの総括や問責閣僚の扱いなどのトゲを一つ一つ抜いていかなければ実現はおぼつかない。

【産経新聞】



もしこの政治環境で、解散なしで消費税増税を成し遂げたならば、野田首相はの歴史の残る宰相と成り得るかもしれません。
by kura0412 | 2012-01-06 16:18 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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