日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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社保審も両論併記で

医療保険部会が論点整理、両論併記目立つ- 厚労省「与党の議論に委ねる」

社会保障審議会の医療保険部会(部会長=遠藤久夫・学習院大教授)は5日、政府・与党の社会保障と税の一体改革成案に関する7月以降の議論を整理した。受診時定額負担のほか、高齢者医療制度など多くの項目を両論併記や、「引き続き検討する」といった慎重な書きぶりにとどめており、厚生労働省の担当者は「与党の議論に(結論を)委ねる」としている。

厚労省はこの日の部会に、▽高齢者医療制度の見直し▽医薬品の患者負担▽後発医薬品の使用促進―などの項目を追記した論点整理案を改めて示した。

案では、高齢者医療制度の見直しについて、同省の「高齢者医療制度改革会議」が2010年12月に行った最終とりまとめを踏まえて検討した結果、「最終とりまとめで示された方針に沿って着実に行っていくべき」との意見が出た一方で、「同制度は既に定着しており、拙速に新制度に移行して混乱を招くことがないよう現行制度の改善により安定的な運営に努めるべき」との指摘があったことを明記した。
後発品の使用促進では、政府が掲げている12年度の後発品の数量シェア30%の目標に向け、診療報酬上の評価や患者への情報提供、処方せん様式の変更、品質確保といった総合的な促進策を図るとした。
また、政府の行政刷新会議が行った「提言型政策仕分け」の取りまとめに盛り込まれた、先発品と後発品の薬価差額の一部を患者負担することについては、「過度な患者負担を求めるべきでない」との慎重意見があるとし、引き続き検討するとした。
このほか、市販医薬品の価格水準を考慮した、医療用医薬品の患者負担の見直しについても、「診療報酬体系が複雑化する恐れがある」「過度な患者負担を求めるべきでない」といった意見とともに、医療用と市販の使用方法が異なることを理由に負担を比較することは困難といった慎重な意見を列挙し、引き続き検討すると記述している。

【キャリアブレイン】




中医協も社保審も両論併記となれば、最終的判断は政治判断に委ねれることになります。
by kura0412 | 2011-12-05 16:42 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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