日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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三次補正予算で先進的なモデルケースを試みるようです

厚労省、3次補正予算案で予算要求- 地域医療提供体制の再構築に720億円

厚生労働省は9月9日、今年度第3次補正予算案への主な要求項目を発表した。要求項目は東日本大震災の復興支援に関するものなどで、このうち医療・介護関連では、「地域医療提供体制の再構築」に720億円、「地域包括ケアの再構築」に119億円を盛り込むなどしている。厚労省は同日、財務省に提出した。
要求項目の中で岩手、宮城、福島の被災3県の復興支援に関するものは、「地域における暮らしの再生」や「今後の災害への備え」など。

「地域における暮らしの再生」(2333億円)のうち、医療関連では、「地域医療提供体制の再構築」を目指し、地域医療再生基金に720億円を積み増すことを求めた。具体的には、被災3県が策定する医療の復興計画に基づき、▽医療機関などの集約・連携といった再整備▽医療機関同士で情報連携する基盤の整備▽医師や看護師などの人材確保―を行う事業に財政支援を行う。
介護関連では、「地域包括ケアの再構築」で、被災市町村が策定する復興計画などに基づく事業を支援するとしている。事業には、小規模の特別養護老人ホームやグループホーム、既存の介護保険サービスに当てはまらない在宅サービスなどを行う拠点のほか、応急仮設住宅で生活する高齢者などを支援するサポート拠点の整備が含まれる。
また、革新的な医療機器の開発を促進する事業に43億円を求めており、税制措置や薬事規制の緩和措置などを組み合わせた「復興特区」構想を、経済産業省と連携して促進するとしている。
さらに、「被災者の健康確保」として、仮設住宅への巡回保健指導などに29億円を計上したほか、28億円を財源に、看護師などによるアウトリーチ(訪問支援)や、「心のケアセンター」(仮称)の設置を通じて被災者の心のケアを行うとしている。
このほか、医療施設や社会福祉施設の復旧などを目指した第1次補正予算への追加財政措置に628億円、養成施設などの学生を対象とした「介護福祉士等修学資金貸付金」や、社会福祉施設の職員などの退職手当支給への財政支援などに527億円を盛り込んだ。
「今後の災害への備え」としては、全国の災害拠点病院の耐震化整備など、防災対策に267億円を要求した。
■被災地で先駆的な「地域包括ケアモデル」目指す
また厚労省では、被災地の復興を通じて先駆的な「地域包括ケアモデル」の整備を目指す。
被災高齢者に必要な支援を把握するために実施されているニーズ調査のモデル事業を基に、今後、本格的なニーズ調査を開始し、「市町村地域包括ケアのまちづくり復興計画」(同)の策定を被災自治体に求める方針だ。

【キャリアブレイン】



社会保障改革で進めようとしている「地域包括ケアモデル」のように、この三次補正予算を利して被災地を先進的な取り組みを進めようとしているようです。
by kura0412 | 2011-09-10 15:24 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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