日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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管政権の後は個々の政策で

足を引っ張っている場合ではない

民主党の一部が勝手にまいたビラのせいで、再生可能エネルギー法案の委員会審議、本会議が来週に先送りになるようだ。
それでも来週末の成立は変わらないという報道があるが、ずいぶん国会審議を軽んじているのではないか。法案の中身で、まだまだきちんと詰める必要のあるところが残っているはずだ。

子ども手当も同様だ。子ども手当をやめることが重要なのではないはずだ。子ども手当は単なるばら撒きに過ぎない。少子化対策なのか、景気対策なのかすらも民主党政府ははっきりしない。
今の日本に大切なのは、出生率を上げるために子育てをいかに支援していくかという総合的な計画だ。子ども手当をやめることで、もっと重要な子育て支援策に財源を回せますというのが大切なはずなのに、自民党もそこの議論はできていない。
今、自民党が示すべきは、こうすれば何年までに出生率2.0まで引き上げることができるというトータルなパッケージではないか。
4Kをやめさせましたというのは政策ではないし、高校の無償化はきちんと続けていくべきだ。

先週、今週と海外から三つの金融機関が話をしたいといってくる。どれも日本の国債の将来的な健全性がテーマだ。ヨーロッパのある銀行は、はっきりと日本の国債保有をどうするかを行内で検討するために、調査団として関係者にインタビューに来たという。
日銀の関係者がかなり能天気に日本国債は持続可能ではないと言うと驚いていた。
復興の財源は、国債整理基金などの埋蔵金を充てるべきだと思う。しかし、それと同時に経済を活性化させるための大胆な規制撤廃が必要だ。とくに、被災地の雇用を考えれば、被災地三県を大胆な雇用特区にするなどの施策が必要だ。規制改革なしに補助金だけを積むようなことはやめるべきだ。

FTAも前向きに進める必要があるし、農業を強くする改革もやらねはならない。遅れに遅れている年金改革もやらなければならないし、世代間格差を埋めるためには既裁定部分にも踏み込む必要がある。基礎年金の消費税方式化は避けられない。
続けていく政策の財源は、他の歳出カットか増税でまかなう必要がある。
歳出削減も無理だという声が上がるぐらいやらなければならない。痛みが出るかもしれないが、国債や為替の危機が始まったら、痛みでは済まない。既得権になっているところは全部メスを入れるぐらいのことが必要だ。今こそ、本当の事業仕分けが必要なのだ。

与野党のつまらない足の引っ張り合いをしている余裕はない。
民主党の代表候補にも、きちんとやりたいことを明確にしてもらって、代表選挙を戦ってほしい。

【河野太郎衆議院議員ブログ】



決して河野議員は自民党を離党して民主党に移ったり、新党を立ち上げる気持ちなどはないはずです。しかしながら政策を突き詰めれば、ここにあるように自民党に苦言を呈したり、与党案に賛意を示すこともあり得ます。
菅政権の後は、大連立という型に嵌めるのではなく、個々の政策での突き詰めた議論の下で、合意形成する場面が多く見られそうです。
by kura0412 | 2011-08-19 16:58 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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