日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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私立医科大と薬科大が統合へ

大阪医大と薬科大統合へ 全入時代生き残りかけ 協議本格化、医薬系私大で初

関西の歴史ある独立医療系大学の大阪医科大学(大阪府高槻市)と大阪薬科大学(同市)をそれぞれ経営する学校法人が、平成26年度中の統合に向けて協議を進めていることが3日、関係者への取材で分かった。文部科学省によると、医科と薬科の大学を運営する私立の学校法人同士が経営統合されれば、戦後初になるという。少子化による「大学全入時代」を迎えた中、比較的経営が安定している医療系大学も激しい競争にさらされており、両大学は、他大学に先駆けた統合で、教育環境と経営基盤の強化を狙う。
両大学は明治~昭和初期にそれぞれ創立した老舗の医療系。ともに高槻市にあることなどから、平成16年4月に学術交流の協定を締結するなど、かねて幅広い分野で交流している。

関係者によると、両経営法人の統合協議は昨年末から本格化。法人を一本化する一方、両大学については名称を変更せずにそれぞれ存続させる方向で検討しており、新しい法人名は「大阪医科薬科大学」という名称が浮上しているという。
医療系大学の中でも比較的経営状況は安定している両大学が経営統合に動き出した背景には、少子化や薬学系の制度改正を受けた経営環境の変化がある。

薬学部をめぐっては、臨床現場に強い薬剤師を育成するためとして16年に薬剤師法が改正され、18年度から薬学部が4年制から6年制にほぼ延長された。
これに伴って学費が増加し、比較的学費の安い国公立大と私大の競争が激化。加えて、全国の私大が設置する薬学部数は、17年度の50から22年度は57に増えており、私大間の競争も激しくなっている。
日本私立学校振興・共済事業団などによると、全国の私大薬学部の志願倍率は、17年度の13・57倍に対し、22年度は6・31倍に低下。大阪薬科大も、20年には300人の募集定員に対して2762人だった志願者数が、22年度には2437人に減少した。
文科省の担当者は、医大についても「少子化の影響で学生獲得競争が厳しくなってきており、経営が安定している大学でも、経営力を高めるため、今後、全国的に再編が進む可能性がある」と指摘している。
私立の薬科大をめぐっては、20年4月に当時の共立薬科大(東京都港区)が慶応大(同)と合併。関西では、21年4月に関西学院大(兵庫県西宮市)と聖和大(同)が合併したが、独立系の医科大と薬科大の経営統合は、戦後初めてとなる。
取材に対し、大阪医科大は「まだ決まった話でないのでコメントできない」、大阪薬科大も「協議中の話についてはコメントできない」としている。

【産経新聞】



歯学部でもこんな動きがあるのでしょうか。この報道見る限り、あこまで落ち込む歯学部では、一緒になる医学部もメリット少なく遅いような感じがします。
by kura0412 | 2011-08-03 17:55 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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