日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『補正予算の成立により、菅内閣は「一息ついてという」形になります。』

第一次予算案

石破 茂 です。
第一次補正予算と財源確保法案が本日の衆議院本会議で可決し、参議院に送付されました。
本政府予算案は、
①子ども手当、農家戸別所得補償などの所謂「ばら撒き政策」については見直しがいまだ不十分である。
②基礎年金の国庫負担部分引き上げのための財源を流用することは認めるべきではない。
③それらの見直しもなされず、財源として復興債を発行しないことは適切ではない。
等々、特に歳入面で多くの問題が指摘されますが、歳出は瓦礫の処理、仮設住宅の建設、被災地自治体や中小事業者への資金的な対応など緊急を要するものがその内容であるため、最終的に自民党として予算案に賛成するとの結論に達しました。

昨夕、民主、自民、公明の三党政調会長間で確認された文書の内容の概要は
①子ども手当などの制度的な在り方、税制改正法案の扱いについて各党で早急に検討を進める。
年金臨時財源については第二次補正予算編成の際に見直しも含め検討を行う。
これらを前提として特例公債の発行を可能とする法案について各党で真摯に成立に向け検討を進める。
②復興財源については歳出の削減とともに復興のための国債の発行等により賄い、従来の国債と区別して管理し、償還を担保する。
③社会保障改革と税制改革の一体的検討につき政府・与党は実行可能な案を可及的速やかかつ明確に示し、国民の理解を求める。
とのものであり、この確認により財源確保法案についても賛成することとなった次第です。
この確認は実は多くの内容を含んでおり、今後この存在が大きく各場面で影響することになりましょう。

補正予算の成立により、菅内閣は「一息ついた」という形になります。実に不愉快なことですが、一方において世論調査では「菅内閣即時退陣」を求める声は二割程度しかなく、「年内一杯まで続けるべき」とするのが二割強、「来年九月の民主党代表任期満了まで続けるべき」という意見が三割もあるのです。
民主党内で「ポスト菅」の有力候補が見当たらないことが、「他に適当な人がいない」との消極的支持理由になっており、自民党の支持率は確かに民主党より10ポイント程度高いのですが、解散が当面行なわれない状況では如何ともしがたく、ただ閉塞感のみが漂います。
民主党の政策に自民党の考えを極力反映させるしか当面の手はありません。
多くの方はご不満でしょうし、そのことは十分に承知していますが、今この作業を地道にこなすことなく、ただ徒に政局に走ることは決して良い結果をもたらさないのだと自分に言い聞かせる他はありません。
とにかく少し疲れました。
五月一日はフジテレビ系の報道2001生出演。
三日、四日は女川町、石巻市の被災地で現地をよく見、できる限り切実な声を聴いてきたいと思っております。

【石破茂衆議院議員ブログ】
by kura0412 | 2011-05-06 12:41 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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