日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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5・6月が非常に重要になってきました

社会保障の「選択と集中」に懸念の声- 集中検討会議が再開

政府・与党の「社会保障改革に関する集中検討会議」(議長=菅直人首相)は4月27日、東日本大震災で中断していた議論を再開した。6月の改革案取りまとめに向け、これまでの意見を整理したほか、幹事委員の学識経験者らが、震災復興を踏まえた検討の視点を提起。この中で、社会保障サービスの「効率化・重点化」「選択と集中」が強調されることに対し、「切り捨てにつながる」と懸念する声が上がった。
準備作業会合を含む主な議論をまとめた資料が内閣官房から提出された。医療・介護分野については、「より低コストでより良い医療・介護サービスを提供できるよう工夫する余地は大きい」として、医療機関の機能分化や連携強化と共に、「効率化・重点化を目指すべき」との意見が盛り込まれた。

一方、吉川洋・東大大学院教授らが示した視点では、震災復興財源を確保するため、財政負荷が増大するとして、一体改革は「より一層の優先順位の明確化、給付の重点化・選択と集中」が必要だと指摘。その上で、「医療・介護などの分野での規制改革や研究開発支援によるイノベーションを通じた成長」など、社会保障と経済の好循環を生む改革との考え方を提起した。
給付抑制も示唆するこれらの方向性に対し、「『医療・介護にはお金を入れない』と誤解されないか危惧する」(藤本晴枝・NPO法人地域医療を育てる会理事長)、「『選択と集中』自体は合理的な方法だが、弱いところが切り捨てられることが出てくる。そうすれば、国民にとっては冷たい改革」(堀田力・さわやか福祉財団理事長)、「社会保障が経済成長を目指すのが正しいのかという観点もある」(亀井亜紀子・国民新党政務調査会長)など、反発する意見が相次いだ。
こうした懸念に対し、与謝野馨社会保障・税一体改革担当相は、「弱者切り捨てということではない」と否定。会議終了後の記者会見では、「限りある財源を効率的に配分するという当然の政策態度だ」と述べた上で、理解を得る努力をしていくとした。

5月中旬に予定する次回会合では、厚生労働省が取りまとめた社会保障改革案を報告。一体改革の成案作りに向けた議論を本格化させる。

【キャリアブレイン】



震災がどこまでこの審議に影響するが大きなポイントです。
by kura0412 | 2011-04-28 11:15 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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