歯科医師の立場として看取りについて再考を

望まない胃ろう解消“延命至上主義”からの脱却がカギ

高齢者住宅の開設支援コンサルティングなどを手掛けるタムラプランニング&オペレーティングは1月17日、研究会を開いた。この中で、世田谷区立特別養護老人ホーム芦花ホームで働く石飛幸三医師が講演し、「高齢者の望まない胃ろうが多く施されている。これは、医学が延命至上主義になっており、老衰が正面切って論じられることがまずなかったことが一因」と述べ、医療スタッフは病気と老衰に分けて高齢者に対処する必要があると主張した。

講演で石飛氏は、「ほとんどの高齢者が胃ろうを望まない。ところが、老衰末期には8割の人が(胃ろうを)付けられている」と問題提起した。現場の医師からも、「高齢者が本当に胃ろうを必要としているのか十分に検討できていない」といった声が上がっているという。
望まない胃ろうを造設されるケースが多い原因として、石飛氏は医学が治療を最優先する「延命至上主義」になっているためだと指摘。「病気は人生途上の故障だが、老衰は人生の自然な衰退」と述べ、病気と老衰を分けて考える必要があるとした。老衰に対しては積極的な治療でなく、平穏な最期を支える役割を医療スタッフが担うべきだと訴えた。

また、入所者が老衰で弱ると病院に送るのに、胃ろうを造設して退院した高齢者を受け入れないため、行き場がない「胃ろう難民」を生み出している特養の現状も明らかにした。
特別養護老人ホーム北区立清水坂あじさい荘の総合ケアアドバイザーでNPO法人メイアイヘルプユー事務局長の鳥海房枝氏は、よい看取りを行うには、死を特別視しないことが必要だと指摘した。
あじさい荘では、入所者が亡くなると正面玄関から見送り、ほかの入所者が死を理解できるようにしているという。鳥海氏は「死を隠さないことが大事。(自分が死んだときの扱われ方をイメージできるため)利用者は泣きながら『これで心配なくなった』と言う」と、こうした取り組みの効果を説明した。

【キャリアブレイン】



歯科医師の立場で成せること、そして訴えることはあるはずですが。
by kura0412 | 2011-01-18 08:54 | 歯科 | Comments(0)