日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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脱官僚までの旗印をも

仙谷氏、次官同士の調整も容認 政官の連携重視へ転換

民主党政権が掲げる「脱官僚」路線の転換が鮮明となった。菅内閣は28日、政治主導の看板にしてきた各府省の最高意思決定機関「政務三役会議」に事務次官らの陪席を要請。各省の次官による官僚同士の政策調整などの協議も容認する方向だ。大臣・副大臣・政務官の政務三役を軸とした政策立案・調整は十分機能しなかったと自ら認め、官僚との連携重視に踏み出した。

仙谷由人官房長官はこの日、閣議後の閣僚懇談会で「政務三役会議に事務方の陪席を認めないところもあると聞いているが、政務三役会議の決定事項が円滑に実施されない弊害もある」と指摘。「陪席を認めても差し支えない案件では次官や官房長らの陪席を認めるなど、各府省の運用を見直してほしい」と求めた。
さらに閣議後の記者会見で「事務次官レベルの協議の場が必要であれば適宜、私の方から提起していく」とも述べた。民主党政権が廃止した事務次官会議自体を復活させることは否定したが、政策の立案・調整で各府省の次官ら官僚間の調整も容認する構えだ。
仙谷氏はこの時期に踏み切ったのは「一年の締めくくりだと思ってやった」としている。

民主党政権は「政策の決定は、官僚を介さず、政務三役が担う」(鳩山由紀夫前首相の所信表明演説)としていたが、官僚との「融合」を強調することになった。
背景には、細かいデータを持たない政治家だけで判断を一手に引き受けて混乱を招いたことへの反省がある。「本来は官僚のやる仕事まで政務三役がこなし、役割分担がはっきりしなかった」(民主党の政務官経験者)というわけだ。「政治主導を振りかざす政務三役と事務方とのかたくなな関係」(法務省幹部)は官僚排除につながった。
典型が外交だ。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の際、仙谷氏は周辺に「中国政府がどう反応するのか、外務省から情報が上がってこない」と漏らしていた。外務省は事務次官らに情報を集約して政務三役や首相に説明するシステム。同省幹部は「政権交代後、普段から首相に状況を説明したくても問題が起きた時にしか呼ばれない」と話す。
肝心な情報を事務次官に集約する仕組みを変えられなかったため、政務三役主導は十分機能しなかった。
仙谷氏は28日の会見で「総理も私と共通している」と語り、方針転換は首相も了承済みという。首相は内閣改造後の9月下旬、政務官を集めた会議で「省庁には膨大な仕事があり、政務三役だけですべてやろうと思ってもオーバーフローする」と述べていた。

【asahi.com】



マニフェスト実行の破綻だけでなく、脱官僚の民主党の旗印をも降ろしてしまいそうです。
政権交代は、国力を落としただけの試みに過ぎなかったのでしょうか。もしそうだとうるならば、国民の判断は大きな代償を払ったことになります。
by kura0412 | 2010-12-29 09:14 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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