中期的ビジョンは必要ですが

「中長期的ビジョンなしでは信頼揺らぐ」―協会けんぽ

全国健康保険協会(協会けんぽ)は11月22日の運営委員会で、来年度の平均保険料率について引き続き議論した。この日の会合では、地方支部の評議会の議長4人から、保険料率などをめぐる各地の評議会で上がった意見や要望などのヒアリングを行った。議長らは、「さらなる保険料率引き上げは負担が重い」「中長期的なビジョンが示されなければ、信頼が揺らぐ」など、各地の会員の切実な訴えを代弁した。

協会けんぽはこの日の会合に先立って19日、国庫補助率の現在の16.4%から20%への引き上げを求める要望書を細川律夫厚生労働相にあてて提出した。
会合では、この要望通りに国庫補助率が引き上げられた場合などを想定して、準備金残高の赤字額を試算したシミュレーションの結果が協会けんぽ側から示された。

それによると、保険料率を9.34%、国庫補助率を16.4%に据え置き、来年度保険給付費に対して出産育児一時金の増額など政策増がなかった場合には、準備金残高赤字は1493億円に上る。また、保険料率と国庫補助率を据え置き、政策増があった場合には、準備金残高赤字は1665億円となる。
一方、政府に要望した通りに国庫補助率が20%に引き上げられた場合、来年度の準備金残高赤字分(1116億円)を全額返済したとしても、政策増の有無にかかわらず保険料率は9.3%以下に抑えられるという結果になった。
こうした試算結果を受け、委員からは「保険料率を2年連続で引き上げるのは、個々の会員への負担が大きい」「20%への引き上げについて、強く行政当局に要請していくべき」などの意見が相次いだ。また、地方支部の議長からは「目先の議論ではなく、中長期的なビジョンがなくては、信頼が揺らぐ」「保険料率が毎年変わるなど、不確定要素ばかりの中では、地方としても議論のしようがない」などの意見が相次いだ。
保険料率については、次回の12月1日の運営委員会で、協会けんぽとしての一定の方向性を示すことにしている。

【キャリアブレイン】



改定率を議論する時に財源を含めて保険料率、またその国庫補助に対しても注視しなければなりません。
確かに、このニュースにあるように、中長期的ビジョンも含めた議論をする必要を感じます。但し、医療はその議論が完結するまで待ったは出来ません。
by kura0412 | 2010-11-24 10:45 | 医療政策全般 | Comments(0)