11月8日は獣医もPR
2010年 11月 10日
犬も歯が命 高齢化で歯周病増加 いい歯の日
少子高齢化が深刻化する中、ペット犬の世界でも高齢化が進み、深刻な病気につながりかねない「歯の老化」を予防する取り組みが人気を集めている。人間でいえば40代半ばにあたる7歳を超えるペット犬が全体の半数近くに達し、青年期にあたる3歳以上の犬の約8割が歯周病にかかっているというデータも。8日は「いい歯(11・8)の日」。犬の歯科検診や歯磨き教室を行う動物病院も増えており、獣医師らは「ワンちゃんにも歯磨きの習慣を」と呼びかけている。
「歯磨き習慣を」教室続々
「最初はガーゼで優しく口内をマッサージして、徐々に歯ブラシを使っ…」。2日、大阪市淀川区の「みゅう動物病院」で開かれたペット犬の歯磨き教室。看護師が参加した飼い主5組にアドバイスした。
愛犬の口を開き、懸命に歯を磨こうとする飼い主たち。だが、初めての経験に犬も嫌がってなかなかいうことをきかない。看護師は「うまくできたら褒めてあげて。徐々に慣らすと、表面や裏側も磨けるようになりますよ」と助言した。
社団法人・ペットフード協会の平成21年度の調査によると、全国の飼育犬1232万2千匹のうち、シニアとされる7歳以上の犬は45・8%。高齢化に伴い、歯周病の犬も増えている。歯周病は、放置すれば心臓や腎臓の疾患にもつながりかねないという。
同病院では、10月から毎週、犬の歯科検診と歯磨き教室を始めた。犬の場合、歯が悪くなるスピードが人間より早いため、早期から歯磨きを習慣化させる必要があるという。獣医師の栗﨑聡さん(32)は「高齢化に伴い、予防の重要性も高まっている」と話す。
愛犬の健康を守るデンタルケアに、飼い主も真剣だ。2歳のポメラニアンと参加した淀川区の会社員、常世昌志さん(39)、悦子さん(42)夫妻は「歯肉炎になりかけていると診断され、心配。大事な家族なので、一緒に歯磨きを頑張っていきたい」。
栗﨑さんは「今はペットが家族の一員となり、ケアに関心が高い。愛犬と長く一緒に生活するためにも、根気よく続け、習慣化してほしい」と話す。
飼い主の介護疲れ深刻
ペット犬高齢化の背景には、愛犬を家族の一員ととらえ、年老いた犬でも献身的に介護する飼い主の増加がある。その半面、足腰や視力が弱って寝たきりになったり、認知症で徘徊(はいかい)や夜鳴きを繰り返したりする犬も増加。飼い主の介護疲れが深刻化し、高齢犬のデイケアサービスなどのビジネスも生まれている。
総務省によると、飼い主世帯がペット関連で支出した昨年の平均額は、前年比4・6%増となる1万8323円。データのある平成2年以降、過去最高を記録した。一方、犬猫の飼育数は、16年に15歳以下の子供の総数を追い抜いた。
ペット犬の高齢化を受け、紙おむつや足に装着する歩行補助器など、専用の介護商品も次々と登場。販売を手がける「ヤマヒサペットケア事業部」(大阪市)によると、売り上げは年々右肩上がりで、昨年度も前年比2割増だった。同社は「今後もニーズは増えるはず」とみている。
一方、大阪府熊取町の泉南動物病院では2年前から、高齢犬を預かって介護するデイケアサービスを開始。寝たきりの犬の場合、一定時間ごとに身体の向きを変えたり、食事や排泄(はいせつ)、入浴などを行う。
大型犬で介護が大変だったり、外出のため介護ができないケースに利用されるといい、獣医師の宮崎絢さん(31)によると「飼い主には最期まで世話をしたいという強い思いがある。長期の介護は大きな負担になるため、必要性は高まっている」という。
【産経関西】
犬が歯は命なら人も歯が命です。
歯科医師が犬の歯周治療して収入を得ることは違法ですよね。しかし、ここまでペットブームになると考えてしまいます。
少子高齢化が深刻化する中、ペット犬の世界でも高齢化が進み、深刻な病気につながりかねない「歯の老化」を予防する取り組みが人気を集めている。人間でいえば40代半ばにあたる7歳を超えるペット犬が全体の半数近くに達し、青年期にあたる3歳以上の犬の約8割が歯周病にかかっているというデータも。8日は「いい歯(11・8)の日」。犬の歯科検診や歯磨き教室を行う動物病院も増えており、獣医師らは「ワンちゃんにも歯磨きの習慣を」と呼びかけている。
「歯磨き習慣を」教室続々
「最初はガーゼで優しく口内をマッサージして、徐々に歯ブラシを使っ…」。2日、大阪市淀川区の「みゅう動物病院」で開かれたペット犬の歯磨き教室。看護師が参加した飼い主5組にアドバイスした。
愛犬の口を開き、懸命に歯を磨こうとする飼い主たち。だが、初めての経験に犬も嫌がってなかなかいうことをきかない。看護師は「うまくできたら褒めてあげて。徐々に慣らすと、表面や裏側も磨けるようになりますよ」と助言した。
社団法人・ペットフード協会の平成21年度の調査によると、全国の飼育犬1232万2千匹のうち、シニアとされる7歳以上の犬は45・8%。高齢化に伴い、歯周病の犬も増えている。歯周病は、放置すれば心臓や腎臓の疾患にもつながりかねないという。
同病院では、10月から毎週、犬の歯科検診と歯磨き教室を始めた。犬の場合、歯が悪くなるスピードが人間より早いため、早期から歯磨きを習慣化させる必要があるという。獣医師の栗﨑聡さん(32)は「高齢化に伴い、予防の重要性も高まっている」と話す。
愛犬の健康を守るデンタルケアに、飼い主も真剣だ。2歳のポメラニアンと参加した淀川区の会社員、常世昌志さん(39)、悦子さん(42)夫妻は「歯肉炎になりかけていると診断され、心配。大事な家族なので、一緒に歯磨きを頑張っていきたい」。
栗﨑さんは「今はペットが家族の一員となり、ケアに関心が高い。愛犬と長く一緒に生活するためにも、根気よく続け、習慣化してほしい」と話す。
飼い主の介護疲れ深刻
ペット犬高齢化の背景には、愛犬を家族の一員ととらえ、年老いた犬でも献身的に介護する飼い主の増加がある。その半面、足腰や視力が弱って寝たきりになったり、認知症で徘徊(はいかい)や夜鳴きを繰り返したりする犬も増加。飼い主の介護疲れが深刻化し、高齢犬のデイケアサービスなどのビジネスも生まれている。
総務省によると、飼い主世帯がペット関連で支出した昨年の平均額は、前年比4・6%増となる1万8323円。データのある平成2年以降、過去最高を記録した。一方、犬猫の飼育数は、16年に15歳以下の子供の総数を追い抜いた。
ペット犬の高齢化を受け、紙おむつや足に装着する歩行補助器など、専用の介護商品も次々と登場。販売を手がける「ヤマヒサペットケア事業部」(大阪市)によると、売り上げは年々右肩上がりで、昨年度も前年比2割増だった。同社は「今後もニーズは増えるはず」とみている。
一方、大阪府熊取町の泉南動物病院では2年前から、高齢犬を預かって介護するデイケアサービスを開始。寝たきりの犬の場合、一定時間ごとに身体の向きを変えたり、食事や排泄(はいせつ)、入浴などを行う。
大型犬で介護が大変だったり、外出のため介護ができないケースに利用されるといい、獣医師の宮崎絢さん(31)によると「飼い主には最期まで世話をしたいという強い思いがある。長期の介護は大きな負担になるため、必要性は高まっている」という。
【産経関西】
犬が歯は命なら人も歯が命です。
歯科医師が犬の歯周治療して収入を得ることは違法ですよね。しかし、ここまでペットブームになると考えてしまいます。
by kura0412
| 2010-11-10 09:06
| 歯科