何で歯科医に紹介しなかったのでしょか・山本美保さんの鑑別

体前歯に治療痕解剖医説明家族「治療してない」
美保さん失踪問題

1984年に失踪した甲府市の特定失踪者・山本美保さん(当時20歳)を巡り、県警が山形県で同年に見つかった水死体をDNA鑑定を根拠に山本さんの遺体と断定したことに対し、家族らが「体格が合わない」と疑問視している問題で、山形大医学部法医学教室教授として水死体を司法解剖した医師の鈴木庸夫氏(77)が読売新聞の取材に応じた。鈴木氏は遺体の特徴のひとつに前歯に治療痕があるなど虫歯が多かったことを明らかにした。家族は「歯は丈夫で虫歯はほとんどなかった」と話しており、山本さんと遺体との間に新たな相違点が浮上した。

遺体の前歯には特徴的な治療痕があったことが鈴木教授の話や鑑定書から新たに分かった。県警は山本さんの歯のカルテは存在しないとしているが、家族らは、「虫歯の治療は奥歯だけで、前歯の治療はしていない」と断言している。
鈴木氏は鑑定書を読み直しながら、「治療した歯がとても多い人だった」と振り返り、「上の前歯のかみ合わせの部分に詰めものがある特徴的な治療痕があった。生前に前歯が欠けたのだろうか。ほかにもいくつも歯に治療の痕跡があった」と説明した。

鑑定書によると、遺体の下あごの左右共に第1歯から第5歯まで、上あごの左右第1歯と右の第2歯など歯の多くを失っているが、残っている歯のうちの約10本に治療痕があり、前歯である上あご左の第2歯に詰めものがあるのが特徴的だ。
山本さんと一卵性双生児の妹の森本美砂さん(46)は「姉は歯はかなり丈夫な方だった。目立つ前歯の治療をしていたら覚えているはずだが、記憶にない」と話している。

水死体は山本さんが行方不明になった17日後の84年6月21日に山形県遊佐町の海岸で見つかった。「頭頂部から臀部下端まで95センチ」が問題になっているのは、遺体は腐敗が激しい上に両足が欠損し、山本さんと体のサイズの照合ができる唯一の部位だからだ。
この部分を「座高」と指摘している家族らは、山本さんの高校3年時の座高が87・4センチだったことから「遺体は美保よりも大きい」と主張。これに対し、県警は両足が欠損した遺体の末端までの「全長」と説明し、座高ではないとしている。
鈴木氏は鑑定書の「臀部下端」は尾てい骨の部分であるとの認識を示し、人が座った場合に測る座高は、「頭頂部から臀部下端まで」より若干長くなると説明した。これによれば、遺体の座高は95センチより長くなり、山本さんの座高との差はさらに大きくなる。
しかし、鈴木氏は、山本さんの座高と、遺体の頭頂部から臀部下端までとの7・6センチの差について「海の中で遺体が腐敗し、背骨の接合部が緩んで伸びた可能性がある」と指摘。「誤差の範囲でDNA鑑定の結果と矛盾するものではない」と強調する一方、「遺体が山本さんであると言っているわけではない」とも語った。
日本法医学会理事の青木康博・名古屋市立大教授は、足がないなど身長が測れない身元不明遺体の場合、「頭頂部から臀部下端」は、「生前の座高と比較するための重要な測定項目」と説明した上で、「海中で背骨が離れるなどしても5センチ以上の差異は考えづらい」と話している。

美保さんの妹解剖医と面会 森本美砂さんは13日、山形市に鈴木庸夫医師を訪ね、初めて面会した。これまでも遺体について手紙でやりとりしていたが、森本さんは改めて鑑定書の内容について尋ねた。鈴木氏が遺体とDNA鑑定の結果に「矛盾はない」との見解を示すと、森本さんは「遺留品は姉の物でなく、脱北者の方の中には姉のことをよく知っている方がいる」などと説明。鈴木氏は「そうなんですね、正直、DNA鑑定なんかやらなきゃ良かったんだと思っています。私がたまたま骨髄を保管していたばかりに…」と複雑な心境を吐露。「私は矛盾しないと言っているだけで遺体が山本さんだとは言っていない。頑張ってほしい」と神妙な表情で語りかけた。

特定失踪者問題調査会(東京都文京区・荒木和博代表)は14日、事務所で記者会見を開き、「県警の見解は矛盾している。当局のDNAデータ偽造疑惑として、拉致問題対策本部長(菅首相)宛の文書を提出し、政府としての対応を求める」と述べた。

【読売新聞】



何故、歯科医へのカルテの紹介はしなかったのでしょうか。
特にこのケースなら、一卵双生児の妹さんがいて、殆ど口腔内の状況は同じはずですから分かったはすです。、また、姉妹の顎骨のレントゲン比較すれば殆ど分かる思うのですが。
by kura0412 | 2010-10-19 18:20 | 歯科 | Comments(0)