日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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日医が菅首相再選に対して見解

日本医師会は9月15日、菅直人首相が14日の民主党代表選で再選されたのを受け、昨年夏の衆院選マニフェストに掲げた医療費増額や医師確保などの方針を堅持すべきだとの見解を発表した。
原中勝征会長は会見で、代表選に先立ち、菅首相との電話で、「(選挙が)終わったら、どちらが勝ってもノーサイドでやってほしい」と伝えていたことを明らかにした。その上で、「民主党が分裂せずに公約を実行することが国民に対する約束だ。それを実行していただきたいと希望するだけだ」と述べた。

一方、来年度予算の概算要求で、社会保障費が各省庁の経費一律1割削減の対象外になった点については、「民主党が国民と約束したことの一つの表れだ」と評価し、ねじれ国会の影響で与野党協議が難航すれば、日医として調整に当たる考えも示した。
さらに、長妻昭厚生労働相に対する評価を問われると、「一生懸命やられているのは確かなので、これからもわたしたちの思いを伝えていきたい」との考えを示した。

見解の全文は以下の通り。

昨日、民主党代表選挙において、菅首相が、民主党次期代表に選出されました。代表選挙にいたるまでの数日、政策的な動きがやや停滞しているかのように見受けられましたが、菅首相が、早速、リーダーシップを発揮され、まさに政治主導で国民の付託にこたえる予算を編成されることを期待します。
昨年8月の衆議院選挙にむけたマニフェストで、民主党は、総医療費対GDP比をOECD加盟国平均にまで引き上げること、医師確保を進めること、診療報酬を増額することを示されました。このことに、地域医療を必死になって支えている私どもは、一筋の光を見出した思いがいたしました。
地域医療を守ること、それは、国民の健康と生命を守ることです。菅首相は、マニフェストの見直しを掲げておられますが、医療費増加、医師確保などの方針は堅持されなければなりません。かつて、厚生大臣として、敏腕を振るわれた体験から、しっかりと日本の社会保障政策、医療政策を立て直していただくようお願いします。
日本医師会は、国民皆保険を堅持し、若人も高齢者もすべての国民が、公平な負担の下で、同じ医療を受けられるべきであると考えます。その理念の下で、今後も政府与党並びに野党の政策については、是々非々で判断します。
9月10日に閣議決定された「追加経済対策」では、医療・介護分野の雇用創出が重要な目標のひとつに掲げられています。医療・介護分野における雇用創出は、経済成長と健康な社会を実現しますが、そのためにこそ、財源の投入はまったなしです。日本医師会は、菅首相が、先の衆議院選挙の公約に沿って、日本の医療費水準をしっかりと引き上げられるよう、これを支援していく所存です。

【キャリアブレイン】



原沢会長は小沢支持(個人的?)しておきながら動きが早いですね。 為替への政府日銀の介入と一緒で、タイミングを意識している感じです。
by kura0412 | 2010-09-16 09:00 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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