常に倫理的な問題が関わっています

家族承諾の臓器提供、意思「テレビ見ていた際、口頭で」

日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は10日、改正臓器移植法に基づいて初めて脳死と判定された20歳代の男性が、家族で臓器移植関連のテレビ番組を見ていた際に口頭で臓器提供の意思を伝えていたことを明らかにした。男性は提供の意思を書面で残しておらず、家族の承諾で臓器提供された。

今年7月の改正法施行で、本人の提供意思が書面で残されていない場合、提供を口頭でも拒んでいたことがなければ、家族の承諾で臓器を提供できるようになった。今回の男性も提供の意思が書面で残されておらず、拒否したことはなかったと家族が説明したことから、提供するかどうか家族が決めることになった。
家族は8月5日に移植ネットのコーディネーターの説明を聞き、3日後の8日夜に承諾書を出した。テレビ番組を見ながらの発言が決定的な根拠になったとみられる。移植ネットは発言の時期を明らかにしていない。

男性が入院していた関東甲信越地方の病院での摘出手術は10日午前3時ごろに始まり、患者が待つ東京、大阪などの5病院に順次、臓器が運ばれた。心臓移植が行われる国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)には、心臓を運んだ医師らが午前6時半すぎに戻った。重い肥大型心筋症を患う中国地方の20歳代男性に移植された心臓は再び動き始めたという。
肝臓移植を行う東京大病院(東京都文京区)には午前6時すぎに移植チームが戻り、手術を始めた。C型ウイルス性肝硬変の60歳代の女性が手術を受ける。
膵臓(すいぞう)と腎臓の同時移植を行う藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)には午前9時過ぎ、臓器を運ぶ担当者らが到着した。手術を受けるのは1型糖尿病の50歳代女性。執刀する杉谷篤教授は「法が変わったということは、社会が変わったということ」と語り、手術室に向かった。
群馬大病院(前橋市)では午前9時過ぎ、生まれつき腎臓の発育が悪い低形成腎で腎臓提供を受ける10歳代男性への移植手術が始まった。岡山大病院(岡山市北区)にも午前9時すぎに両肺が運ばれた。中国地方在住の20歳代男性に移植される。

長妻昭厚生労働相は10日の閣議後会見で、臓器提供をした人の家族に対する支援について、「家族ごとにケアのあり方が違う。どういったケアが必要か省内で検討するよう指示した」と述べた。また、今回の臓器提供の事例について「移植手術の成功をお祈りするとともに亡くなられた方の冥福をお祈りする。ご家族の判断に敬意を表する」と述べた。

【asahi.com】



医療問題にはこの倫理的な問題が常に関わっています。
その医療を、技術、経済だけで論じようとする社会の風潮の矛盾を、こんな報道が飛び交うこの時期に主張しなければなりません。
by kura0412 | 2010-08-10 14:57 | 医療政策全般 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30