知事選挙公示

昨日新潟県は知事選挙が公示されました。そもそも四選確実視されていた現職が、春に突然の不出馬表明からの候補者擁立のゴタゴタで、実質二名の対決と言われていますが、結果新人6名の立候補となりました。
現職の不出馬の最大の理由は、破綻一歩手前の県財政にあると思っています。
本年度予算でも、あらゆる基金を取り崩して何とか形にしたというのが現状で、これに三位一体の改革が重なれば、更に多くの部分にメスを入れたとしても、果たして予算案が作れるかといわれているような状況です。その責任というよりも、知事をやっても面白くないというのが本音だったのではないかと推測しています。
実は行政のトップになると不思議なもので、その実績を訴える時は、制度を変えたとかよりも、ハードをどう充実したか、その主張が主流になります。例えば、教育制度を改革したよりも、近くに学校を建てた、こちらの方が住民に響きます。しかし、その考えもそろそろ選挙民からも改める時期が来ているかもしれません。
私は、公共事業を軽視するつもりはありません。ここ新潟県では公共事業は基幹産業の一つです。しかし、こんな財政状況の中、施策に順位を付けなければいけないなら、やはり、人に対して、教育、医療などを優先することは当然の選択だと考えます。少し手前勝手な論理でしょうか。
by kura0412 | 2004-10-01 13:27 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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