メニュー拡大しても負担増が

「給付と負担」が最大課題 30日から議論、財源に壁  介護保険改革

2012年度の介護保険制度改正に向け、厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会で30日から本格的な議論が始まる。増え続けることが予想される介護サービスへの需要に対応するため、給付と負担の在り方を見直してどう財源確保を図るかが最大の焦点。施設介護の在り方や介護人材の獲得なども大きな課題だ。

10年度の介護保険の総費用は、7兆9千億円(当初予算ベース)で、制度が始まった00年度から倍増した。65歳以上の単身世帯の伸びなどの影響で、25年には最大で23兆円に上る見込みで、財源確保など制度を持続可能にするための取り組みは避けて通れない。ただ、参院選の敗北で民主党は消費税率引き上げに腰が引けており、安定的な財源を見つけるにはハードルが高い。
65歳以上の保険料は改定のたびに上がり、現在は全国平均で月額4160円。12年度の改定では5千円を超える可能性があるが「これ以上の負担は現実的でない」と慎重な意見が根強い。公費負担割合の引き上げ、現行40歳以上となっている保険料負担対象年齢の引き下げ、軽度者への支援の在り方なども議題に上ることになりそうだ。
介護予防については、厚労省は効果の高いサービスを選別して進める考えだが、すべてを介護保険の対象から外すべきとの主張もある。要介護認定の枠組みや、認知症高齢者へのサービス充実など、具体策づくりも問われる。
在宅介護と施設介護のバランスも大きな課題だ。厚労省は、在宅利用者への24時間訪問サービスの充実を目指しているが、特別養護老人ホームへの入所待機者は約42万人に上り、施設整備にも力を入れないと"利用者不在"の批判が高まりそうだ。
07年度に124万人だった介護職員は、25年度には最大で倍以上の255万人が必要とされるが、低賃金などで現場は慢性的な人手不足が続く。賃金引き上げは費用の増加につながり、負担の受け止めに理解が得られるかが鍵となる。

【共同通信】



最近、医療もそうですが、介護は更に利用者の負担金に対して敏感になっている話を関係者から聞きました。
確かに医療の場合、高齢者の多くが自己支払いですが、介護の場合は本人のお金であっても支払いは家族のわけで神経質にならざる得ません。したがって、サービスメニューを拡大しても、即利用とならない場合もあるようです。
医療もですが、介護の世界も実際は非常に難しいです。
by kura0412 | 2010-07-31 09:00 | 医療政策全般 | Comments(0)