日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

予測不可能

普天間問題・絶望的、世界の不信怖い(田勢康弘)

沖縄へ行ってきた。普天間問題がどうなるのかを探るために、沖縄の指導的立場にある人々に会って話を聞いた。おそらく本音では「普天間移設容認」と思われるような人も、ここまできてしまった以上、決着は困難という見方だった。楽観論に立つ人には一人も会わなかった。ある人が「菅直人政権は処理できずに普天間基地はいまのまま残るだろう」と述べると、周りにいた人たちはみな大きくうなずいた。

鳩山由紀夫前首相が普天間問題決着の期限としていた5月末は、まったく進展を見ないまま、首相退陣で過ぎて行った。次なるめどは「8月末に名護市辺野古地区に移設する具体的位置や工法を決める」という日米合意。続いて11月初旬に予定されるオバマ大統領来日の際の首脳会談で決着させる―というのが期待していたスケジュールだった。
この日程通りでうまく行くと考えている政府関係者はいまや一人もいない。「工法」すなわち埋め立てなのか、それとも鳩山氏がこだわった杭(くい)を打ち込んで上に滑走路を載せるという方式なのかも日米間はおろか政府部内での調整さえ行われていない。というよりは、進展させるため政治家が動いている気配さえ感じられないのだ。手のつけようがなく放り出している、といったほうがいいかもしれない。もともと菅首相は普天間に関心を示していなかった。鳩山政権の副総理だったにもかかわらず、普天間に関して印象に残るような発言はまったくしていない。決着の難しさを知っていたから、さわらぬ神にたたりなし、ということだったのだろう。
自民党時代の日米合意をもう一度見直し、新しい日米関係構築のシンボルにしたいと意気込んでいた民主党。国外、県外というアドバルーンはすぐにしぼんでしまい、結局は自民党時代の案に戻ってしまった。しかし戻ったのは内容だけで、決着に必要な政治的環境は当時と似て非なるものになっている。沖縄の人々の心は大きく傷つけられ、容認派でさえ「反対」といわざるを得ないような県内世論ができあがっている。

日米合意をたてに力ずくで政府が移設を強行しようとすれば、きっとガソリンをかぶって火を放つ人が現れるだろう。そうなれば、一歩も前には進めない。沖縄というところはそういうところなのだ。本土の人たちがそれを忘れていてはこの沖縄では何事もうまくいかない。沖縄の知人はそういう。たしかに自民党政権下ではたくさんの政治家、官僚が沖縄にネットワークを作った。そのうえで壊れやすい卵をくるむようにして物事を進めた。山中貞則、梶山静六、橋本龍太郎、小渕恵三、野中広務、鈴木宗男とたくさんの自民党政治家が沖縄へ飛び込んでいった。
その積み重ねの上に沖縄があった。あまり似合わないかりゆしウエアを着た鳩山前首相が日帰りで説得に出かけても、火に油を注ぐだけなのは当たり前のことだ。

民主党は沖縄をどう考えているのか。執行部は普天間問題への影響を懸念して参院選で沖縄選挙区の候補擁立を見送った。小沢一郎元幹事長が擁立を検討していた人物が県内移設反対だったからだ。本気で説得しようという気がなくてどうやって解決させるつもりなのだろう。一方で日米間で合意していた米海兵隊のグアム移転も予定の14年から先延ばしになりそうだ。海兵隊員が現段階でどの程度沖縄にいるのか判然としないが、約束では海兵隊員8千人、その家族9千人が移転するとして移転費用の大半を日本政府が負担することになっている。先延ばしにより、日本側の負担分がさらに増えるだろうとみられている。
日本側の対応の遅れが、米政府の失望を誘ったようにも見えるが、日米双方で普天間問題棚上げ、すなわちこのまま現状を固定化してしまう方向へ向かいそうだ。9月中旬には辺野古のある名護市の市議選がある。この時期は民主党の代表選と重なる。オバマ訪日の直後の11月中旬には沖縄県知事選がある。仲井真弘知事が再出馬するのかどうかが最大の焦点だ。出馬を否定していないという理由で民主党は再出馬に期待をかけているが、容認派だった知事も、ただちに辺野古移設を認めるというわけにはいかないだろう。

結論をいえば普天間問題の解決は絶望的だ。政党間の利害や責任論などはどうでもいい。大事なのは、これによって国際社会で日本がまったく信用されなくなってしまうのではないかということだ。加えて財政危機に拉致問題。日本がどうするのかを世界中が冷ややかな眼で見ている。

【中国新聞】



ねじれ国会で各種法案の成立に厳しい予想がされています。それに加えて、解決を引き延ばしながらも一向に進展がみれない普天間問題は、この問題だけでなく、日本の外交全体に問題にまで発展しそうな雲行きです。本当に政局は、予測不可能で分からなくなってきました。
果たして歯科界は、どんなスタンスを想定して動こうとしているのでしょうか。
by kura0412 | 2010-07-26 16:51 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧