日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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官僚も戸惑う

国政混乱に不安の声強まる 民主大敗に省庁幹部

消費税増税を打ち出した民主党が参院選で大敗、「ねじれ国会」が待ち受ける。東京・霞が関では12日、各省幹部が国政の混乱を不安視する声が強まっている。
選挙後の税率引き上げに向けた論議に備えていた財務省。想定を超える大敗に、幹部は「ショックだ。増税に触れると大変だという『恐れ』が政治に広がり、また話が壊れかねない」と論議のタブー視を心配する。
自民党が「10%」への増税を先に表明、支持を回復しただけに「議論自体が封印されたわけではない」とも語り、与野党が協議の場につくことへの期待も残す。

菅直人首相らは増収分を社会保障の財源に充てると訴えていた。厚生労働省幹部は「党内ではしばらく消費税のことは言い出せないだろう。ただ、引き上げはいずれは必要だ」と話した。

現職閣僚でただ一人落選した千葉景子氏がトップを務める法務省。ある幹部は「一緒に仕事をしてきた立場としては、省内みな残念という思い」と言葉少な。「閣僚を落選させてよいものか...」と、民主党の戦略に首をひねる幹部も。
総務省は、民主党政権が進めてきた地域主権改革の停滞を案じる。「国と地方の協議の場」設置を定める改革関連法案は先の通常国会で継続審議に。幹部は「ねじれ国会で、審議の先行きが見えなくなってきた」。
国家公務員削減を打ち出すみんなの党が躍進し、「公務員に厳しい公務員制度改革法案に修正されかねない」と戦々恐々だ。

ダム見直しや高速道路の無料化など難題を抱える国土交通省。幹部は「国民生活への影響が大きく、国際的な信用力も低下するのではないか」と案じる。高速道路料金に上限を設けることを盛り込んだ法案に、別の幹部は「民主党内の異論に加え、ねじれで成立はほぼ無理になった」とみる。
文部科学省内では民主党のマニフェスト(政権公約)に盛り込まれた「少人数学級の推進」の実現を危ぶむ声が広がった。「悲願の政策。こんなに負けるなんて...」とキャリア職員の一人。別の幹部は「公約案件ははねつけられるだろう。いつになれば政治が安定するのか」とうんざりしていた。

全国の社会保険病院、厚生年金病院を存続させる法案の9月末までの成立を目指す厚労省。幹部は「成立は難しくなってしまうが、それでは病院の法的根拠がなくなり、現場が混乱する」と渋い表情だった。

【共同通信】



この官僚の戸惑いからも、再び訪れたねじれ国会での対応に難しさを感じます。
by kura0412 | 2010-07-14 10:59 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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