官僚も戸惑う

国政混乱に不安の声強まる 民主大敗に省庁幹部

消費税増税を打ち出した民主党が参院選で大敗、「ねじれ国会」が待ち受ける。東京・霞が関では12日、各省幹部が国政の混乱を不安視する声が強まっている。
選挙後の税率引き上げに向けた論議に備えていた財務省。想定を超える大敗に、幹部は「ショックだ。増税に触れると大変だという『恐れ』が政治に広がり、また話が壊れかねない」と論議のタブー視を心配する。
自民党が「10%」への増税を先に表明、支持を回復しただけに「議論自体が封印されたわけではない」とも語り、与野党が協議の場につくことへの期待も残す。

菅直人首相らは増収分を社会保障の財源に充てると訴えていた。厚生労働省幹部は「党内ではしばらく消費税のことは言い出せないだろう。ただ、引き上げはいずれは必要だ」と話した。

現職閣僚でただ一人落選した千葉景子氏がトップを務める法務省。ある幹部は「一緒に仕事をしてきた立場としては、省内みな残念という思い」と言葉少な。「閣僚を落選させてよいものか...」と、民主党の戦略に首をひねる幹部も。
総務省は、民主党政権が進めてきた地域主権改革の停滞を案じる。「国と地方の協議の場」設置を定める改革関連法案は先の通常国会で継続審議に。幹部は「ねじれ国会で、審議の先行きが見えなくなってきた」。
国家公務員削減を打ち出すみんなの党が躍進し、「公務員に厳しい公務員制度改革法案に修正されかねない」と戦々恐々だ。

ダム見直しや高速道路の無料化など難題を抱える国土交通省。幹部は「国民生活への影響が大きく、国際的な信用力も低下するのではないか」と案じる。高速道路料金に上限を設けることを盛り込んだ法案に、別の幹部は「民主党内の異論に加え、ねじれで成立はほぼ無理になった」とみる。
文部科学省内では民主党のマニフェスト(政権公約)に盛り込まれた「少人数学級の推進」の実現を危ぶむ声が広がった。「悲願の政策。こんなに負けるなんて...」とキャリア職員の一人。別の幹部は「公約案件ははねつけられるだろう。いつになれば政治が安定するのか」とうんざりしていた。

全国の社会保険病院、厚生年金病院を存続させる法案の9月末までの成立を目指す厚労省。幹部は「成立は難しくなってしまうが、それでは病院の法的根拠がなくなり、現場が混乱する」と渋い表情だった。

【共同通信】



この官僚の戸惑いからも、再び訪れたねじれ国会での対応に難しさを感じます。
by kura0412 | 2010-07-14 10:59 | 政治 | Comments(0)