「根拠なき誤った情報が社会に流布」?

歯大協が22年度入試結果を受け見解を公表

日本私立歯科大学協会(中原泉会長)は、17校中6割超の11校が定員割れの状況になった平成22年度入試結果を受け「入学者減少の要因として考えられる点」及び「歯科医療の将来に向けて」の考え方を以下のとおり示した。

【入学者減少の要因として考えられる点】
▽歯科医師過剰とか歯科医師の多くがワーキング・プアなど、根拠なき誤った情報が社会に流布されていること。
▽新規参入歯科医師の抑制を目的とした歯科医師国家試験の合格率の調整による合格者の減少が、受験生やご家族に卒業後の進路に不安を抱かせる結果となっていること。
▽近年の経済状況の悪化により、高額な学費負担が歯学部進路志望をためらわせていること。
▽医師不足対策として医学部の定員増(3年間で約1200人、医学部を10校新設したようなもの)が実施されたこと。
などによるものと思われる。

【歯科医療の将来に向けて】
▽現在、我が国の歯科医師養成の75%を担う私立歯科大学・歯学部の志願者及び入学者の減少は、次世代の優秀な歯科医師を育成することが困難になるという危機的な状況である。このような状態が続けば、我が国の歯科医療制度の維持、増進に悪影響を及ぼすことは必定であり、ひいては歯科界の崩壊にも繋がりかねず、今後ますます高齢化する国民の歯科医療の安心・安全が保持できなくなることが大いに憂慮される。
▽このことは、いち私立歯科大学・歯学部だけでなく、国、大学、日本歯科医師会など歯科界全体で早急に取り組むべき問題であると考える。
▽現在、私立歯科大学・歯学部は、本協会を中心として、歯科医師を志す若者に将来に夢を持ってもらえるように、社会に向けて歯科医学・歯科医療に関する正確な情報を広報すべく努力しているところである。

【IDN・デンタルタイムズ21速報】



指摘している減少要因には?が付きます。とんでもない状況に歯科界は陥っています。
by kura0412 | 2010-05-13 08:20 | 歯科医療政策

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412